丁奎煥研究員が講演
東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所の事故が注目される中、韓国原子力安全技術院放射線安全本部の丁奎煥選任研究員が3月22日、東京・港区の韓国会館で放射線に関する講演を行った。民団や婦人会、青年会、総領事館関係者が参加した。
丁講師は「放射線はたえず発光するものなので、人は常に浴びている。時間と距離が問題で、原子炉から遠ざかり、短時間であるほど問題は少ない」と人体への危険性は少ないものだと説明した。さらに、「放射能の数値は、東京よりも韓国の方が高い」と話すと、参加者から「安心した」との声が上がった。
さらに講師は「福島原発の事故について日本政府は冷静に対応している」と評価する一方で、「精神的なストレスや過剰反応が問題で、むしろ飛行機による長距離旅行などが放射線を浴びる量が多い」と警告した。