第56回顕忠日追念式が6日、東京港区の韓国中央会館で営まれ、北韓の南侵によって開始された韓国戦争(50年6月〜53年7月)で存亡の危機にさらされた祖国を救おうと自ら参戦した在日学徒義勇軍同志会の李奉男会長や戦没遺家族・会員ら約150人が参列した。
民団中央本部の鄭進団長は献花後の追念辞で、「我々には祖国の平和・民主統一という課業が残っている」と強調。「今も北韓政権は住民を飢餓に追いやりながら我が民族の生存を脅かす核開発を継続している」と指摘、「こうした反人道的・反民族的な行為は決して許せない」と厳しく批判した。
権哲賢大使は、金振植総領事が代読した追念辞で「在日学徒義勇軍の崇高な犠牲があって、今日韓国は世界10位圏の経済大国になり、援助される国から援助をする国になった」と感謝を表明。同時に、北韓の核開発継続と「天安」艦撃沈および延坪島無差別砲撃に言及、祖国統一に先立ち、「真の平和」のために国民の一致団結した安保態勢の重要性を強調した。
参列者は、護国英霊を悼み献花すると同時に祖国の平和守護・繁栄と民主的統一推進への決意を新たにした。
式後、李会長をはじめ同志会会員と遺家族らは、韓国中央会館前の6・25参戦記念碑に献花、バスであきる野市の大行寺まで移動、在日学徒義勇軍忠魂碑を参拝した。
(2011.6.8 民団新聞)