第1次22人に伝達
【宮城】2011年度民団東北地方協議会が3日、宮城韓国会館で開かれ、同協議会会長に李根宮城本部団長が再選された。来年4月から実施される在外国民選挙制度についての説明と質疑応答が行われた。
権大使「復旧を1日も早く」
権大使は、被災同胞に対する本国政府の支援について「我々同胞がここにいるということと、国があると知って欲しいというのが、理由の一つだ」と述べ、「韓国が困難な時期に在日同胞は何度も誠金などで助けてくれた。今回は困っている同胞に韓国でも誠金を集めた。少しでも助けになればという思いからだ」と表明した。
また、権大使は「日本の避難所で民団が炊出しを行い、婦人会が韓国料理などを提供した。民団、婦人会が同胞の中心となっていると改めて感じた」と強調。「李明博大統領は一番近くにある日本を助けなければならないと思い、支援するために動いた。韓日がもっと近くなり、被災同胞が一日も早く元の生活を取り戻してくれるよう心より願っている」と励ました。
被災同胞を代表して挨拶した金日光氏(宮城県)は「震災で妻を亡くし、現在は小学1年と生後2カ月の双子の子供の4人家族です。困難な状況の中、韓国の皆様に助けていただき、感謝している。本当に韓国人で良かったと思っている」と感謝の意を伝えた。
権大使、被災同胞をはじめ参加者は昼食をとりながら懇親を深めた。被災同胞らは、「同じように被災した同胞と会うのは初めてで、互いに語り合い、心強い励ましになった」、「津波で全てを失くしたが、国や民団など多くの方の助けがあり、とてもありがたい」と喜んだ。
東北地協開く
【宮城】東日本大震災被災者同胞に対する本国政府の第1次見舞金伝達式が3日、仙台の宮城韓国会館で被災同胞22人をはじめ、激甚地区の宮城、岩手、福島をはじめとする東北地方協議会の民団関係者、鄭進民団中央団長(被災者支援民団中央対策本部長)を含め約80人が参加して行われた。東京から駆けつけた権哲賢大使は、被災同胞一人ひとりに見舞金を手渡し、激励した。現在、3億4000万円相当の政府見舞金が駐日大使館を通じて寄せられており、第2次申請を受付中だ。
(2011.6.8 民団新聞)