◆みそラーメン360食…キムチも
【北海道】民団北海道本部(任泰洙団長)は23、24の両日、東日本大震災で被災した宮城県多賀城市と岩手県宮古市に本場の札幌みそラーメン360食をキムチとともに出前した。炊き出しは任団長による発案。
スープは鶏ガラからとる本格派。体調に配慮して油だけは控えめにした。具材はメンマ、チャーシュー、ネギ、もやしと盛りだくさん。寸胴、鍋、テーブルなどは現地で手配し、任団長自ら婦人会、青商、青年会関係者ら総勢19人の先頭に立って仕込みにあたった。
23日は民団宮城本部と地元塩釜支部の応援のもと、多賀城市体育館で160食、翌24日は仮設住宅暮らしを余儀なくされている宮古市の被災者のため田老福祉センターで200食を提供した。特に田老では朝からの雨で気温が14〜15度と肌寒く、被災者は「心も体も癒やされる」と喜んでいた。なかにはお代わりを希望する人の姿も見られた。食後のおやつにと持参した北海道名産の「白い恋人」やジャガポックル、バターサンド、わかさいもの詰め合わせも喜ばれていた。
李圭亮民団北海道本部事務局長は、「北海道の民団でも被災地のことを心から心配している。義捐金だけで済ますわけにはいかなかった」と話している。
(2011.6.29 民団新聞)