集会用テントも2台
民団中央本部は1日、宮城県名取市(佐々木一十郎市長)に10人乗りワゴン車と集会用テント2台を贈った。この日、民団中央本部の鄭進団長、呉公太副団長、宮城本部の李根団長、田炳樽議長らが市役所を訪れ、佐々木市長や市職員らが見守る中、伝達式が行われた。
東日本大震災の直後、在日韓国人医師会(曺自然会長)が民団の支援を受け、同市の避難所で医療奉仕を展開した。同市は最大16カ所に1600人が避難生活をしていた。この際に、同市のワゴン車が津波によって流された事実を知り、「復興活動や救援活動での市民の足などに役立ててほしい」と今回の寄贈に至った。
また、屋外での救援活動や防災訓練など市のイベントなどで活用してほしいと野外用テント2台も同時に贈った。
佐々木市長にキーを手渡したあと、鄭団長は「甚大な被害を出した東日本大震災だが、この地に住む私たち在日韓国人も、この痛みをともにしているし、復興へともに進んでいきたい」と地域住民としての立場を話すと、市長は「医療支援をはじめ、救援物資提供、炊き出しなど韓国民団の心配りをはじめ、韓国からも多くの支援が寄せられた。実にありがたい。在日の皆さんの支援の心を胸に、復興へ一歩一歩前進させたい」と述べた。