掲載日 : [2019-10-17] 照会数 : 11992
オモニパワーで未来へ躍進…婦人会創立70周年記念式
[ 800人の来場者を前にあいさつする朴善岳会長 ]
[ 呂健二団長(左から2人目)、南官杓大使(同4人目)とともに餅ケーキカットする朴善岳会長(中央)ら ]
「韓日交流 地域社会から」
婦人会中央本部(朴善岳会長)は10日、都内のホテルで創立70周年記念式を開催。全国から駆け付けた関係者約800人とともに同本部の創立から70年の歩みを振り返り、未来の躍進を誓った。朴会長は「解放後まもなく1世の親たちが今日の婦人会の基礎をつくってくれたことに感謝したい。これからも祖国・韓国を愛しつつ日本社会の地域住民として共存・共栄を図り、80、90、100周年を迎えていきたい」とあいさつした。
婦人会は全国45都道府県本部で構成している。会場は南は熊本、長崎、北は北海道から参加した地方本部代表などで埋め尽くされた。
民団中央本部の呂健二団長は草の根の韓日親善活動を呼び掛け、いまの「生きづらい雰囲気」を変えていこうと次のように呼びかけた。
「韓日両国間の仲がよくなければわれわれは安心して生活できない。雰囲気を変えるために、地域社会でこれからいろいろなことをやらないといけない」。
南官杓駐日大使も「日本で暮らしている皆さんがいちばん苦しんでいる。韓日関係の速やかな改善に努力する」と約束した。引き続き韓佑成在外同胞財団理事長の祝辞も読み上げられた。韓理事長は在日同胞社会の発展のために貢献してきた婦人会の貢献をたたえ「今後とも継続的な支援と協力を惜しまない」と述べた。
自民党の小渕優子衆議院議員は98年、父の小渕恵三首相と金大中大統領が署名した韓日パートナーシップ宣言に触れながら「朴会長のあいさつで父の遺志が皆さんの心の中に生きていることを確信した。いまこそ両国トップの覚悟と決意を引き継いでパートナーシップ宣言に立ち戻らなけらばならない」と強調した。
高木美智代衆議院議員(公明党)も「日韓関係を揺るぎないものにするために全力で後押ししていく」と述べた。白眞勲参議院議員(立憲民主党)は「政治家同士がけんかして民間交流に水を差すのはいけない。日韓関係をよくするために頑張っていく」と自らに言い聞かせていた。
席上、婦人会京都本部の金宝煕顧問をはじめとする14人の政府表彰が行われた。内訳は外交部長官表彰3人、女性家族部長官表彰7人、駐日韓国大使表彰4人だった。いずれも南駐日大使が授与した。
このほか、呂団長から「民団中央本部団長賞」を婦人会富山本部の鄭秀子常任顧問をはじめとする11人に、朴会長からは「婦人会中央本部本部会長賞」が婦人会東京・渋谷支部の高三連前会長ら21人に贈られた。
最後に「すべての在日同胞に夢と希望を与えられるよう使命を尽くす」と誓うこれからの100周年を視野に入れた決議文を採択した。第2部では祝賀ショーが繰り広げられた。
同本部は1949年6月15日に結成された。初代会長は故呉基文氏。
(2019.10.16 民団新聞)