【和歌山】和歌山韓国学園(姜玄哲学園長)の韓国語スピーチ大会で在日韓国人3世の金祥子さん(30)が「最優秀賞」に輝いた。大会は和歌山韓国教育院(李龍宰院長)と共催。10月29日、和歌山市内の会館で開いた。弁士の友人や家族ら約150人が応援に駆けつけた。
金さんがテーマとしたのは、「在日韓国人だと自覚した瞬間」。バレンタインデーに好意を寄せていた相手に手作りチョコレートを渡したところ、「ふたを開けた瞬間にキムチのにおいがした」と言われたことなど、過去のほろ苦い体験を明るい表情でスピーチした。金さんは韓国語を学び始めてから4年。同スピーチ大会への出場はこれが2回目。「とってもうれしくて言葉が出ません」と喜びをかみしめていた。
大会の合間には婦人会和歌山本部(金英子会長)のコーラス部がノレ、知元さんがパンソリを披露した。また、さんをはじめとする韓国人形デザイナー3人が制作した作品19体の展示即売会も行われた。収益金は民団和歌山本部が東日本大震災被災者支援民団中央対策本部に寄託した。
(2011.11.2 民団新聞)