小学生2900人 堺市外教・市教委共催
【大阪】みんなと一緒になって、楽しく韓国の文化と触れあう「チュギハッキョ(秋期学校)」(堺市外教・堺市教育委員会共催)が今年、25回目を迎えた。「ハギハッキョ(夏期学校)」が在日同胞子弟を対象とするのに対し、秋期学校は堺市すべての市立学校に通っている日本の子どもたちが主な対象だ。この中には韓国にルーツを持つ子どもも含まれている。
民団支部と連携
第25回は10月26日の堺市立登美丘東小学校からスタート、11月16日の堺市立少林寺小学校まで市内4校を巡回する。参加者は年々増加の傾向を見せており、今回は延べ2900人になる見通しだ。9日の桃山台小学校会場ではみんなで「アンニョンハセヨ」のあいさつを交わすと、待ちかねたように「遊び」「楽器」「ことば」「工作」「運動」の各コーナーを回った。なかでも、チマ・チョゴリとパジ・チョゴリの試着コーナーは大にぎわい。韓服を着用して正式な座りかたを教わると、笑顔で記念写真に収まっていた。そばでは婦人会堺支部の役員が、市外教関係者とともに対応に追われていた。
会場には、民団大阪本部の金漢翊団長が駐大阪韓国総領事館の金相敏教育担当領事と視察に訪れた。呉時宗民団堺支部支団長は、「堺市では韓半島にルーツを持つ重国籍の児童が、各学校に散在している。チュギハッキョはこれらの子どもたちのルーツの掘り起こしにつながっている」と説明した。
金領事は、「市外教と教育委員会、民団と民族講師が一体となって取り組んでいることに感動した。これからの韓日交流の拡大に大きくつながるだろう。韓国政府としても引き続きこの事業を支援していきたい」と約束。これが2回目の見学となった金団長も「民団と市外教の連携がうまくいっているからこそできたこと」と述べた。
(2011.11.16 民団新聞)