【宮城】長野青商(蒋炳宙会長)は5、6の両日、宮城県亘理郡山元町の仮設住宅団地に赴き、地元名産の信州蕎麦3000食を住民に振る舞った。長野青商としては東日本大震災発生直後と合わせ、これが2回目の炊き出し。費用はチャリティーゴルフコンペの寄付金などを充てた。
「国籍や国境に支援の壁があってはならない」が同会の信条。「前回は生きたくても行けなかった」という在日青年商工人も家族同伴で加わり、総勢17人が2班に分かれて集会所など7カ所を回った。2日目は冷たい雨だったのにもかかわらず、多くの住民がかき揚げと山菜の入った熱々のお蕎麦を求めて順番待ちの行列をつくった。
参加メンバーは、住民から「ありがと」「おいしかったよぉ…」の声に恐縮していた。なかには「お礼」の品々を置いていったり、「手紙出すからね」と約束するおばあちゃんの姿も見られた。
蒋会長は「多くの『ありがとう』に、明日からまた全力で商工活動に励むんだと元気をもらった。こちらこそありがとうと言いたい」と語った。
(2011.11.23 民団新聞)