近畿協議会
【大阪】民主平和統一諮問会議(平統)近畿協議会主催の「2011韓日専門家フォーラム」が16日、大阪市内のホテルで開かれ、近畿圏の平統諮問委員、民団、婦人会関係者ら約160人が参加した。
李龍権平統近畿協議会会長(民団大阪本部副団長)は開会辞で「今日のフォーラムを通じて、平和統一の意思について再確認するとともに、祖国統一に向けて邁進しよう」と呼びかけた。鄭進平統日本地域副議長(民団中央本部団長)の激励辞を許孟道東部協議会会長(民団中央本部副団長)が代読。金漢翊民団大阪本部団長は「周辺国家との関係が重要視される中、韓日関係は、在日が懸け橋となってできることが多い」と強調した。
金顯平統首席副議長は「日本の対北政策と韓半島統一」と題した基調講演で「今日の韓国経済発展には、民団を中心とした在日同胞の支援と祖国への愛情が大きく与っている」と感謝の意を表明。「統一は北韓住民の人権保障と韓半島の経済発展につながり、韓半島の安定なくしてアジアの繁栄はない」と訴えた。
討論会では、「北日関係の懸案と今後の展望」をテーマに李鍾元立教大学教授が司会を務め、廷鎬統一研究院国際関係センター所長と伊豆見元静岡県立大学教授が近年の北韓のアプローチ政策や対北関係の懸案事項などについて報告した。
特に、北韓の拉致問題、核・ミサイル問題についてそれぞれ言及し「拉致は人権問題であり、国家犯罪である。責任者の処罰と北韓からの補償を取り付け、高濃縮ウランの生産を阻止するためにも、韓日が緊密な戦略的協力を築いていかなければならない」と強調。
李春根韓国経済研究院外交安保研究室長、中戸祐夫立命館大学教授、洪 桜美林大学客員教授(前駐日韓国公使)、西岡力東京基督教大学教授が、所長と伊豆見教授の報告にそれぞれ意見を述べた。
基調講演に先立ち、朴道秉民団大阪本部副議長、賓春花婦人会大阪本部会長、韓洋雄民団兵庫本部副議長に金首席副議長から平統議長(李明博大統領)表彰が伝達された。
(2011.12.21 民団新聞)