第57回顕忠日追念式が6日、東京・港区の韓国中央会館で営まれ、北韓の電撃南侵による韓国戦争(50年6月〜53年7月)で存亡の危機にさらされた祖国を救おうと、志願参戦した在日学徒義勇軍同志会の李奉男会長や戦没遺家族・会員と首都圏民団幹部ら約160人が参列した。
民団中央本部の呉公太団長は献花後の追念辞で、「今も北韓政権は住民を飢餓に追いやりながらわが民族の生存を脅かす核開発に力を注いでいる」と指摘し、「こうした反人道的・反民族的な行為は決して許せない」と厳しく糾弾した。同時に「祖国の民主統一を必ず成し遂げ、平和で繁栄する韓半島を次世代に引き継がねばならない」と表明した。
申?秀駐日大使は追念辞で「韓国は戦後独立国家の中で唯一、産業化と民主化を成功させ、世界で初めて援助される国から援助をする国になった」と指摘。「まだ私たちには大きな夢がある。いまだに貧困と抑圧のもとにある北地域同胞と一緒に自由と繁栄を享受する統一祖国の夢だ」と述べ、今は北韓の相次ぐ挑発に対して平和を守るために全国民の一致団結した安保態勢の堅持が重要だと強調した。
参列者は、護国英霊を悼み献花すると同時に祖国の平和守護・繁栄と民主的統一推進への決意を新たにした。
式後、金福洙・大韓民国在郷軍人会安保教授と洪 ・桜美林大学客員教授による安保講演が行われた。
李会長をはじめ同志会会員と遺家族らは講演後、韓国中央会館前の6・25参戦記念碑に献花、バスであきる野市の大行寺まで移動し在日学徒義勇軍忠魂碑を参拝した。
(2012.6.13 民団新聞)