【大阪】駐大阪総領事館庁舎の竣工から間もなく40年。李賢主総領事は13日、中央区西心斎橋の同9階ホールに民団関係者を招き、「庁舎建立記念感謝会」を開いた。当時、建設期成会会長を務めた韓録春民団大阪本部常任顧問をはじめとする60人が出席した。
李総領事は、「オイルショックで建設資金が当初予算の倍に跳ね上がったのにもかかわらず、こんな立派な建物を建てていただいた。そうした1世の皆さんの心意気とエネルギーを後世に伝えていきたかった」と開催の理由を述べた。
これに対して、当時、民団大阪本部団長として募金活動に奔走した黄七福さん(民団中央本部顧問)が、「40年近くも前のことなのにいまも忘れないでいてくれたことがうれしい」と感謝した。
李正林さん(関西興銀元理事長)は、「『御堂筋に太極旗を』をキャッチフレーズに寄付金を集めたことが懐かしい」と振り返った。民団奈良支部支団長として募金推進委員会の先頭に立った全守東さん(民団奈良本部常任顧問)は、「支部が表彰された時はうれしかった」と振り返った。
建設期成会が発足したのは71年9月。総工費8億円をかけて74年9月15日に完成した。募金に応じた同胞は約3000人。この多くはすでに故人となっており、案内は339人に発送した。
在日同胞が寄贈した韓国公館は大阪をはじめ全国9カ所に及ぶ。
(2012.9.19 民団新聞)