街デイから発展
【大阪】民団八尾支部(朴清支団長)はこのほど、八尾市志紀町3丁目の同支部会館内に通所介護事業所ムグンファを開所した。
民団会館の改装に伴い、執務室のスペースは必要最小限となり、支団長の部屋と応接室はフロアと浴室に変わった。運営主体は社会福祉法人「ハナ集いの家」で、スタッフは施設長を担う朴支団長ほか20人。青年会大阪・東大阪地協から在日3世の韓昌秀さんが相談員として採用された。
同支部は大阪府と委託契約を結び、11年前から比較的健康なお年寄りを対象に街かどデイサービス「ムグンファ」を運営し、「居場所」を提供してきた。通所介護事業所に変わってからは新たに入浴サービスや送迎サービス、運動機能向上、認知症予防、口腔機能向上活動なども加わった。
府が街デイへの補助金を削減しているなか、さらにサービスを充実させていくのは異例といえる。朴支団長は、「高齢者がいつまでも元気で過ごしていただけるよう地域社会に貢献していく」と話している。
2日の開所式には八尾市の田中誠太市長をはじめ府・市会議員、社会福祉事業関係者ら80人が参加した。田中市長は同支部による餅つき大会など、社会貢献活動を高く評価しながら、「高齢者が健やかに暮らせるような地域の拠点となってください」と期待をかけた。民団大阪の梁信浩議長も激励の言葉を述べた。
同支部の街デイを利用してきたあるハルモニは、「ここで昼食をとってからお風呂に入れば、家に帰ってそのまま寝られます」と喜んでいた。
利用時間は日曜日を除く毎日午前10〜午後4時まで。問い合わせは「ムグンファ」(℡072・949・1521)。
(2013.3.6 民団新聞)