掲載日 : [2018-06-27] 照会数 : 5663
趙善玉の「飲食知味方の世界」…ピンジャポッ(あん入り緑豆チヂミ)
「ピンジャポッ」と聞いてどんなお料理をイメージしますか。これは朝鮮朝時代の緑豆のチヂミで、生地の間に甘いあんが入っています。
現代の緑豆のチヂミといえば、韓国通なら東大門市場の屋台で売られている緑豆と野菜を混ぜ、たっぷりの油で焼く物を思い浮かべると思います。飲食知味方の中には、今とはだいぶ異なる料理があります。たとえばチャプチェやキムチなどです。
飲食知味方のお料理はとてもシンプルな味付けです。連載ではいろいろなレシピを紹介していきますが、初めてご覧になった方々はこれだけの調味料で作れるのかと思うはずです。
でも出来上がった料理を見たら、これが私たちの祖先が食べていた食事なのかと感動し、素晴らしい健康食であることに気づくでしょう。それは家族の健康を願った祖先の知恵であり、愛だと思うのです。
これから皆さんが日々の食卓に取り入れられるように、わかりやすいレシピで美味しい料理をお伝えしていこうと思います。一緒にがんばりましょう。
◇材料(4人分)
水に浸した緑豆1カップ
塩少々
水1/4カップ
サラダ油適量
<あん>
コピパッ(小豆の一種)
1/2カップ(日本では手に入らないので緑豆で代用)
はちみつ大さじ1
塩少々
<つくり方>
1.緑豆を水でふやかし、きれいに洗って皮をむいておく。
2.コピパッも①の手順で皮をむいておく。
3.コピパッを蒸し器に入れて、ふきんをつけて蓋をする。蒸し上がったら粗熱をとり、粉にしてから塩を入れてざるで濾し、はちみつを混ぜて直径3㎝ほどの丸形にしておく。
4.ミキサーに①と水を少しずつ入れてペースト状にしてから塩で味付けをする。
5.油をひいたフライパンに大さじ1の④を入れて直径4㎝の丸形に整え、その上に③をのせ、さらに大さじ1/2ほどの④をのせて軽く押しながら両面に火を通す。
(2018.06.27 民団新聞)