掲載日 : [2018-07-11] 照会数 : 5556
趙善玉の「飲食知味方の世界」…スキョエポッ
具が香ばしい水餃子「スキョエポッ」
『飲食知味方』の中に麺類が18種類あります。今回のスキョエポッもその1つで、現代の水餃子とも言えます。スキョエポッの「ス」は水、「キョエ」は餃子という意味です。餃子と言っても肉は入っていませんが、とても味わい深い料理です。
調理方法の中に「皮の生地を薄くのばし、真鍮の器の糸底で型を抜いて中味をたっぷり入れて作る」と書かれています。
普通、餃子の具材はみじん切りにしますが、このスキョエポッはすべて千切りです。千切りにすることで食べごたえがあり、ボリューム感も増すからです。
歯ごたえがよく、香りとうまみの詰まったしいたけとさっぱりした味のきゅうり、そして香ばしさが広がる松の実を使ったこの料理は栄養価が高く、著者である張桂香先生の愛情を感じられる一品です。
そして茹であがったら必ず、ゴマ油を塗って下さい。コクが増して深みのある味わいになるからです。現代にぴったりの健康食といえるでしょう。夏のこの時期だったら、食べた瞬間からビールが飲みたくなるかもしれませんね。
◇材料(4人分)
<生地>
小麦粉1カップ、塩少々、水大さじ4
<具>
戻した干ししいたけ20g
いわたけ3g
きゅうり1本(塩適量)
松の実10g
胡椒少々
ゴマ油適量
<酢醤油>
酢大さじ1、醤油大さじ1
◇つくり方
1.小麦粉に塩と水を入れ、手でこね、丸くまとめたらラップで密閉し、30分程寝かせる。
2.干ししいたけは、そぎ切りにしてから千切りにして、いわたけもきれいに洗って水気を切ってから千切りにする。
3.きゅうりを塩でこすって洗い、長さ3㎝に切り、桂むきにしてから千切りにする。
4.ボウルに②と③と松の実、胡椒を入れて混ぜ合わせて具を作る。
5.①を薄くのばして7~8㎝の丸い型でくりぬき、④を入れて餃子を作る。
6.お湯を沸かして⑤を入れ、茹であがったらゴマ油を全体に塗って、酢醤油と一緒に出す。
(2018.07.11 民団新聞)