掲載日 : [2018-10-31] 照会数 : 5662
趙善玉の「飲食知味方の世界」タックンヌンポッ(鶏焼き)
手間と愛情をかけ
皆さんはもう、『飲食知味方』のレシピを見て調味料が少ないことにお気づきですね。
私の弟子たちは韓国料理を基礎から学んだので、韓国料理の調味料は多いという概念がありました。でも、本書に載っている料理のシンプルな調味料に驚き、2、3品作り終えると「調味料は本当にこれだけですか」と必ず聞きました。
数ある料理の中でも少ない調味料で日本人に人気があるのが今回の「タックンヌンポッ」です。「タッ」は鶏「クンヌン」は焼く、「ポッ」は、「方法」という意味です。
鶏一羽をぶつ切りにして、網であぶり焼きにしている途中で水をハケでつけます。それは、鶏の水分が蒸発して肉がパサパサにならないようにする工夫です。簡単なコツですが、本当においしくできあがります。
創意工夫で、いかに美味しい料理に仕上がるのか。また、下処理や下味をきちんとすることで、素材を最大限に生かすことができます。特別な調味料ではなく、手間と愛情をかけて、基本をしっかり守れば、それが魔法の調味料になるのです。
◇材料(4人分)
鶏肉1羽、塩少々、水少
々、サラダ油適量
<味付け>醤油大さじ3、
ゴマ油大さじ4
◇つくり方
1.鶏肉は、内臓を取り除いてきれいに洗い、食べやすい大きさに切る。
2.①の鶏肉に塩を揉み込む。
3.焼き網を熱してからサラダ油を塗り、再度、熱し準備をしておく。
4.②の鶏肉を③の網にのせて焼きながら、時々ハケで鶏肉に水をつけながら両面を焼く。
5.<味付け>の醤油とゴマ油を混ぜたものを④の鶏肉の両面に塗りながら焼けたらできあがり。
(2018.10.31 民団新聞)