掲載日 : [2018-11-28] 照会数 : 5708
趙善玉の「飲食知味方の世界」ソコギサンヌンポッ(牛肉ゆで)
杏の種と柏の葉
前回のマヌルタンヌンポッは本当に簡単な料理でしたね。今回も簡単で美味しい「ソコギサンヌンポッ」を紹介します。「ソコギ」は牛肉、「サンヌン」は茹でる、「ポッ」が方法という意味の牛肉を茹でる料理です。
材料は牛肉と杏の種、柏の葉の3種類だけです。杏の種を入れて煮ると固い肉もやわらかくなります。杏の種の中にある杏仁と呼ばれる白い部分は韓方でも使われ、咳や痰に効果的だと言われているので、これからの季節にちょうど良い食材です。でも、毒性があるので生では食べないでくださいね。
そして柏の葉は、日本では柏餅で使われていますが、『飲食知味方』では肉の臭みを飛ばすために、葉の香りが良い柏の葉を香味野菜として使っています。冷蔵庫が無かった時代、抗菌作用のある柏の葉を使ったことに納得がいきました。
現在の韓国では両食材を使用することはほとんどありません。日本や中国のイメージがある食材を、昔の韓国でも使っていたことに驚きました。まだまだビックリする食材もありますので、楽しみにして下さいね。
◇材料(4人分)
牛肉(牛の後ろ足のモモ肉)300g、杏の種(梅の種)3個、柏の葉適量
◇つくり方
1.牛肉を冷たい水に浸けて血抜きをし、大きい鍋に湯を沸かして牛肉を入れ、蓋をしないで20分煮る。
2.杏の種と柏の葉を入れてさらに煮た後、肉を取り出し冷やしてから薄く切り、皿に盛って出来上がり。
(2018.11.28 民団新聞)