「ハングルの日」(10月9日)は、「普通の庶民にも分かりやすい文字を創りたい」という朝鮮王朝第4代王、世宗の思いから1443年に創製し、1446年、後にハングルと名づけられる『訓民正音』を領布したことを記念する日。韓国人にとって特別な意味を持つこの日に、ゆっくり韓国の書籍を読んではいかがだろうか。韓国専門ブックカフェ「チェッコリ」(東京・神保町)で購入できる人物、絵本、語学などの書籍を紹介する。
■□
ハングルの誕生 2010年に出版された『ハングルの誕生』(平凡社新書)の韓国語版。同年、第22回アジア・太平洋賞大賞を受賞。ハングルという文字がいかにして世宗時代に創られたのか。本書は文字の誕生と音が文字になる過程における知をめぐるドラマを知ることができる。
著/野間秀樹
発行元/トルベゲ
定価3218円(税込)
日本語版980円(税別)は直接、出版社へ問い合わせ。
■□
こうやってみようよ私の体で 読むだけでなく、実際にポーズをとって体で「ㄱ」「ㄴ」「ㄷ」を覚えられる絵本。お母さんと一緒にポーズをとるものもある。やさしいものから、少し難しいものはどんなポーズになるか気になる。
著・絵/キム・シヨン
発行元/マルボル
定価1944円(税込)
■□
世宗大王 「人物シリーズ」(全6巻)の1冊。世宗はハングルの創製以外にも政治、経済、科学技術、文化など、あらゆる分野で功績を残した。民本政治を築いた世宗の足跡をたどる。
著/チョ・ジョンネ
絵/チョン・ホ
発行/ムンハクトンネ
定価2052円(税込)
■□
うさぎもやさいですか? 幼児向けの絵本だが、パッチムを勉強していない方にも活用してほしい。また、子音と母音の組み合わせによって音節を構成するハングルの原則を身につけるのにも役立つ。同書は、「パッチムがない童話」シリーズ(全5巻)。
著/ハン・ギュホ
絵/ナム・ユヒ
発行元/パッチムオン ヌンドンファ
定価各1404円(税 込)
■□
朝鮮王朝実トーク サブタイトルは「朝鮮ファミリーの誕生」。朝鮮王朝実録に登場する人物たちが、カカオのトークルームでさまざまな会話を繰り広げる。王朝の人たちの生きいきした様子が伝わってくる。本書は朝鮮王朝の歴史を年代順に構成した歴史教養漫画シリーズ。第2巻は「朝鮮王朝ファミリーの活劇」。
著・絵/ムジョッピン ク
発行元/ウィズダムハ ウス
定価1巻2808円(税込)、2巻3197円(税込)。
■□
動詞の味 正しい動詞の使い方の指南本。「살아사다」「살아남다」など2つの動詞の意味のちがいを、男女間によるエピソードを通して説明して。本書の漫画版もある。
著/キム・ジョンソン 絵/キム・ヨンハ
発行元/ユユ
定価各2592円(税 込)
今回紹介した書籍の購入は、「チェッコリ」ホームページ(http://www.chekccori.tokyo/)、または東京千代田区神田神保町1‐7‐3 三光堂ビル3階「チェッコリ」で直接購入。営業時間12〜20時。定休日は日・月曜日。電話(03・5244・5425)。
(2017.9.13 民団新聞)