掲載日 : [2017-09-13] 照会数 : 5416
韓国代表、苦しんでW杯へ…ウズベキ戦は薄氷のドロー
[ W杯出場を決めて歓喜する韓国代表の選手たち ]
9大会連続は世界6番目
韓国が紆余曲折の末、9大会連続でFIFAワールドカップ(W杯)本選出場を決めた。韓国代表は5日、タシケントで行われた2018W杯ロシア・アジア最終予選の最終戦で、ウズベキスタンと引き分け、勝ち点1を積み上げ、W杯出場を決めた。
敗戦なら予選敗退という最悪の可能性もあった韓国だが、アウェーでの難しい試合を0‐0のスコアレスドローで終えた。勝ち点2差でW杯出場権を争っていたシリアが、イランと引き分けたため、苦しみながらも、A組2位を確定、本選出場チケットを手にし、かろうじて9大会連続10回目の本大会出場を決めた。
9大会連続出場はブラジル、ドイツ、イタリア、アルゼンチン、スペインに次いで世界で6番目の国になった。初出場だった1954年のスイス大会を含めると、韓国のW杯出場回数は「10」になった。
この日の試合で、韓国は終始不安なプレーをし、何度もピンチを迎えたが、ゴールは許さなかった。ウズベキスタンと共に勝ち点2差で韓国を追い上げていたシリアが同じ時間に行われたイランとのアウェー戦で2‐2と引き分けたのが幸運だった。シリアが勝っていたら韓国は組3位に陥落していた。
W杯初出場をめざしていたウズベキスタンはプレーオフ出場も逃し、シリアがA組3位で豪州とのプレーオフに進出することになった。
韓国は今回の最終予選5回のアウェー戦で2分3敗と勝ちなし。「ホームでなければ勝てないチーム」との汚名が付けられることになった。
大韓サッカー協会関係者は「最終予選期間中に監督が変わるなど紆余曲折が多かったが、国民の応援に力づけられてW杯出場を成し遂げた。今後、本戦に向けて準備する」と語った。
韓国代表の申台龍監督は試合後のインタビューで「韓国で応援してくれたファンの気持ちがスタジアムまで伝わり、選手たちは歯を食いしばって頑張った。W杯までの残った時間に、私が望むサッカーを組み立てていきたい」と述べた。
W杯ロシア大会の組み合わせ抽選は12月1日に行われる。
欧州遠征し親善マッチ
韓国代表は来月7日と10日、ロシア(世界ランキング62位)およびチュニジア(34位)と親善マッチを行う。大韓サッカー協会は以前から、10月に欧州遠征親善マッチ(評価戦)の計画を最終調整していたが、W杯最終予選の結果に基づいて開催するかどうか流動的な状態だったため、公式発表を控えていた。
ロシアとは7日にモスクワで、チュニジアとは10日にフランスのカンヌで試合を行う。チュニジアは現在、アフリカ地区最終予選でグループトップを維持しており、W杯出場の可能性が濃厚で、本戦でも戦う可能性がある。また韓国は、11月には国内で2試合の親善マッチを予定している。
(2017.9.13 民団新聞)