【長野】民団長野本部(朴永大団長)は、団員などから領事業務に関わる悩みを聞いて適切なアドバイスをする「民願相談室」を6日、駐新潟総領事館の協力を得て北信地区の民団長野支部会館内に開設した。
これまでの巡回領事業務は、時間も限られていて、旅券の発給業務に集中せざるを得なかった。今回は戸籍や相続など、さまざまな相談にも時間をかけて応じられるようにしたのが特徴。
相談に訪れたのは、団員ばかりではなく、総領事館や団員から紹介を受けた新定住者や、朝鮮籍から韓国籍に変更した同胞などの姿も目立ち、総領事館事務官と民団の金美恵子事務局長、支部事務員が手分けして応対した。
なかには、国内での手続きに必要な念願だったという委任状を手にして、「もう半ばあきらめていたのに」と、大喜びする女性(食堂経営)の姿も見られた。
この「民願相談室」は7日、中信地区の民団長野本部会館でも開設。2日間で合わせて20人余りが相談に訪れた。
金事務局長は、「この間の相談内容は驚くほど多岐にわたった。各地の『みんだん生活相談センター』ほどとまではいかなかったが、さまざまな立場の同胞たちに民団という存在を知ってもらえたのでは」と語った。
(2014.11.12 民団新聞)