掲載日 : [2019-01-01] 照会数 : 6680
趙善玉の「飲食知味方の世界」ソンユタン
とても可愛らしい形
明けましておめでとうございます。元旦に召し上がっているのは、韓国のトックやマンドゥク(餃子スープ)でしょうか。それとも日本のお雑煮ですか。今回は、マンドゥの一つ「ソンユタン」を紹介します。「ソンユ」は「ザクロ」という意味で、とても可愛らしい形をしています。小麦粉で作ったクレープのような生地に具材を入れて口をつぼめます。
この料理を選んだ理由は、ザクロは昔から縁起の良い果実とされているので、ぜひ、このお正月に作ってみてはいかがでしょうか。でも『飲食知味方』は350年前のレシピなので、揃えにくい食材もあると思います。今回は、家で作っている餃子の材料で「ソンユタン」を作っても美味しくいただけますよ。
生地にかぼちゃの黄色の粉や、いちごのピンクの粉などを使うと花が咲いたように、新年の食卓を華やかにしてくれます。私は毎年、日本のお雑煮を作りますが、今年は娘と一緒に「ソンユタン」を作る予定でいます。皆さんも作ったら感想を聞かせてくださいね。楽しみにしています。
◇材料(4人分)
<生地>小麦粉と水各1カップ
<副材料>キジ肉(鶏肉で代用)30g、大根30g、セリ2根、豆腐30g、シイタケ1枚、岩茸1g
<調味料他>醤油、ゴマ油、松の実をそれぞれ大さじ1
<キジ肉汁>キジ肉を煮た汁(鶏肉を煮た汁で代用)2カップ、醤油小さじ1/2、塩小さじ1/2
◇つくり方
1.キジ肉をみじん切りに。
2.副材料をすべてみじん切りにし、醤油とゴマ油で混ぜ合わせ、フライパンで炒めて冷ましておく。
3.生地の材料を混ぜて網でこし、1日冷蔵庫に。
4.油をひいたフライパンに③の生地を大さじ1杯ぐらい注ぎ、丸く10㎝ほどの大きさに広げて薄く焼く。
5.焼いた④の生地を皿にのせ、②の具材を入れて、ザクロように生地をつぼめて丸く作り、上に松の実を差し入れて器に盛る。
6.キジ肉汁を煮立たせ、⑤に汁を注ぎ入れる。
(2019.01.01 民団新聞)