CAへの夢、持ち続け 徐悠梨さん 東京都生まれ/獨協大学2年/在日2世 ①とくに意識した時期はありません。 ②子どもの頃から、夢はCA(キャビンアテンダント)で今も変わりません。小さい時、韓国に行くとき乗った飛行機のCAさんが可愛い制服を着て綺麗でとても親切だったから、あこがれていました。 ③在日韓国人ということは、あんまり気にしたことなかったです。 ④学生会の先輩で、まさあき(鄭昌晃)に誘われ学生会のイベントに参加しはじめました。同じ日本で生まれて、環境は似ているのに韓国語ができる人がいる中、私は全くできないので韓国語をもっと勉強しようと思うようになりました。 ⑤知り合った同胞の仲間との友情は長く続けたいと思います ⑥今やっておきたいことはヨーロッパ旅行です。CAをめざすためにも見聞を広めたいと思います。 ⑦父は韓国籍で母は日本籍です。私は2重国籍です。 |
奨学会で視野が広がる 許優香さん 大阪府生まれ/成均館大学1年/在日3世 ①私は幼稚園から中学まで民族学校に通い民族舞踊や民族楽器などに触れ合い、在日に囲まれながら育ってきました。 ②韓・日・英の3カ国語を発揮できるような仕事に就きたいと思ってます。何が自分に合っているのか、大学生活中に見つけたいと思っています。 ③中学まで民族学校に通っていたこともあり、自分が在日だと言うことはもちろん分かっていましたが、周りもみんな在日だったので深く意識することはありませんでした。しかし、高校に入ると周りは日本人が中心で、自分が在日韓国人という自覚を深く持つようになりました。 ④私は高校1年から朝鮮奨学会の奨学金を受けていました。そこでのイベントで出会った在日の方たちは私と育ってきた環境が全く違いました。ずっと日本学校に通ってきた人や通名で通ってる人など色々な人がいました。私はそんな方たちのおかげで、逆にもっと視野を広げて物事を考えられるようになりました。 ⑤民団や学生会で知り合った仲間はみんな本当にいい人たちで、「初めまして」なのに、すぐ仲良くなり、以前から友達だったように思えるのです。そう思えるのもやはり、在日の仲間だからかなと思ってます。この繋がりをこれからも深めていこうと思います。 ⑥色々な国を旅行したいと思っています。大学生の今、時間をいかに有意義に過ごすかで将来の自分に繋がると思ってます。 ⑦私も両親も韓国籍です。 |
学生会へ積極的に参加 具真奈さん 愛知県生まれ/専門学校2年/在日4世 ①祖母が民団の活動に積極的に参加していたため、運動会や文化祭などのイベントに連れて行ってもらっていた。チェサとか家族で韓国旅行とかあったので、何となく韓国と関わってきました。 ②祖父と父が自営で建築関係の仕事だったので、幼いころから、家を作る仕事が夢でした。 今の夢?韓国系企業への就職ですかね。 ③親戚が韓国語交じりで会話をしているのを聞いたり、祖父母と同居していたので食卓にはいつも韓国料理が並んでいました。チェサの時に母から、日本式ではなく韓国式の法事だと聞かされて、物心ついた頃から韓国にルーツがあることを知っていました。 ④祖母に連れられて、民団関連のイベントに参加しているうちに、同世代と知り合う機会も増え、交流も増えていきました。 仲間との活動はとても楽しく、もっと一緒に活動したいと強く思うようになりました。高校生の時、民団の母国サマースクールへの参加がきっかけとなり、全国の同胞友人が増え、大学に入ってからは、さらに学生会のイベントに積極的に参加しています。在日の仲間と知り合って一番大きな変化は、自分から進んで活動に参加するようになったこと。学生会とか。 ⑤在日というルーツでの繋がりはとても大切と感じているので、卒業後も仲間とは継続して関わっていきたいと思います。 ⑥母国語留学の機会を得たので、韓国語が少しでも上達するよう頑張りたいです。そして韓国と日本の歴史をもっと理解し、世界を旅して見てみたいですね。 |
多様な文化に触れたい 厳キララさん 兵庫県生まれ/関西学院大学2年/在日4世 ①小学4年の時にオリニジャンボリーに参加しました。またオリニクリスマス会にも参加していました。 ②子どもの頃の夢は教師になることでした。 今は映像ディレクターをめざしています。言葉がいらない視覚的な情報だけで、国を超えて多くの人に影響を与える映像を作りたいと思います。そのため大学生の間に、様々な国の文化に触れ、視点の柔軟性を学び、映像制作に活かしたいと考えています。 ③両親の苗字が違うことと、自分の苗字が何となく日本の子たちとは違うということから、自分は韓国にルーツを持つ存在なのだと知りました。小学校高学年の時から意識し始めましたが、詳しく知ったのは高校生の時だと思います。 ④高校生の時に参加した、朝鮮奨学会のサマーキャンプで出会った友達をきっかけに、在日の仲間との関わりを広げていきたいと思い始めました。イベントに参加する度に同胞の仲間が増え、それぞれの考え方や生き方の違いに影響を受け視野が広がりました。 ⑤私たち「在日」という存在は日本の歴史の中で複雑な立ち位置にあると考えます。しかしヘイトスピーチ等にとらわれてバックグラウンドを隠すことは間違っていると思います。 ⑥様々な国に行ってみたいです。その国々で文化、考え方、価値観は大きく違っていると思います。現地の人と関わることで、感動や刺激をたくさん受けたいです。 ⑦私も両親も韓国籍です。 |
ルーツの繋がり大切に 林里奈さん 愛知県生まれ/愛知淑徳大学2年/在日4世 ①幼い頃は在日の知り合いが周りにいなくて、在日同士のふれあいはあまりありませんでした。 ②子どもの頃の夢は病気の人を助ける看護師になりたいと思っていました。今は、世界や世の中で起こっている事を自らの言葉で伝える立場である「女子アナ」になりたいです。夢実現へ、日頃から様々な人と関わって、世の中の出来事に自分の考えを持つようにしています。 ③物心ついた時から日本の学校に通い、自分を在日だと強く意識したことはありませんでしたが学生会のイベントに参加するようになってから意識しはじめました。 ④母から教えてもらい、学生会に参加するようになりました。同じルーツの仲間に出会い自分のアイデンティティーや、存在意義などについて考えるようになりました。 ⑤先輩や後輩、同い年の友達、誰とでもすぐに仲良くなれるのは同じルーツがあるからこそだと思う。この繋がりを大切にして、広げていきたいです。 ⑥興味を持ったことにどんどん挑戦したいです。 ⑦私も両親も日本籍です。 |
色々な国を訪れたい 邊里菜さん 東京都生まれ/東洋学園大学2年/在日3世 ①毎年8月15日、光復節行事の日比谷へ、親に連れられ行ってたことをよく覚えています。また、青年会が主催しているオリニキャンプやオリニクリパにも参加してました。 ②子どもの時は花屋とケーキ屋の経営が夢でした。今は観光大使。観光旅行が大好きで、観光させるのも好きです。そのためにも色々な国を訪れ、その国の事をたくさん知っていこうと思ってます。 ③韓国人だということは当たり前のように知っていたけど、在日の歴史は高校生くらいに知りました。 ④私の住む日暮里は同胞が多く住み、韓国人以外にも日本人じゃない人が多い小・中学校に通っていたので、逆に高校に行ってから、何で在日はこんなに少ないんだと思いました。 ⑤学生会などで知り合った仲間たちとはこれからもつながりを持ち続け、大きくなっても子孫同士会わせたりしたいですね。 ⑥とにかく若いときだからこそ派手なことをたっぷりやっておきたいですね。 ⑦両親も私も韓国籍です。 |
イベントに参加したい 宋梨奈さん 東京都生まれ/日本大学2年/在日3世 ①家族としか触れ合っていませんでした。 ②子どもの頃の夢はダンサーになることで、今の夢は旅行関係に携わる仕事をしたいです。 その理由は高校の修学旅行で海外に行き、海外の新鮮さとワクワクさに興味が沸き、色々な国を観てみたいとの気持ちを持ったからです。そのために今は旅行関係のゼミを選択しています。 ③韓国人だと自覚したきっかけ? 日本人の友達は正月におせち料理を食べる文化とかを聞いた時、私の家とは違うなと思ってからですかね。 ④知り合ったきっかけは、従姉妹が民団に入っていて、誘われたからです。自身の変化については学生会に参加し始めたばかりなので、まだあんまり感じていません。 ⑤学生会デビューしたばかりなので、同胞の友達はまだ多くありませんが、今後、もっとイベントとかに参加して、繋がりを広げたいです。 ⑥学生時代だからこそできる、長期の旅行や、まだ知らない、やったことないことに興味を持てたらと思ってます。 ⑦父は韓国籍で母は日本国籍です。私は2重です。 |
社会福祉の仕事が目標 鄭玲香さん 東京都生まれ/日本社会事業大学2年/在日4世 ①民団との触れ合いはあまりありませんでしたが、親の出身校(民族学校)のイベント参加や、従兄弟の父が1世だったため、日本語を教えたりしていました。 ②子どもの頃の夢は保育士でした。今は公務員になり、社会福祉の仕事をする事です。 理由は自分と同じ環境や生活を過ごしてきた人、そして共に生きていく人達の手助けをしたかったからです。実現に向かって大学を卒業したら国家試験や公務員試験に合格し、出来れば韓国へ短期間でも語学やワーキングホリデーなどで留学したいと考えています。 ③母が姉妹や家族と話す時のあだ名や会話、見ているテレビも韓国語だったり、書類の保護者名の欄に母の名前が2つ書いてあったりしたため、不思議に思った事がきっかけです。 ④民団が家の近くにあり、民団のクリスマスパーティーに参加した時に、学生会の方からお誘いを受けたのがきっかけです。 学生会のメンバーと知り合ってからは、自分が社会福祉を学んでいることもありますが、特に韓国の福祉の状況や差別問題などに興味を持ち始め、韓国で福祉の仕事をするのも良いのではと考え始めました。 ⑤知り合った仲間たちとは悩んだ時や壁にぶつかった時など、一生に渡って相談しあえる仲間でありたいと思ってます。 ⑥学生のうちにやりたい事は旅行であったり言語の勉強、留学や資格の取得、そして遊びなど。 ⑦父は日本籍、母は韓国籍で私は日本籍です。 |
人に尽すことで幸福感 白沙耶さん 宮城県生まれ/仙台白百合女子大学2年/在日4世 ①小学生から民団のイベントに参加する機会があり、中学、高校の時も同じ境遇にいる同胞の人達と祖国とルーツや文化について討論したり、同胞同士にしか感じられない悩みを共有できる場が好きでした。 ②人に尽くす事で幸福感を感じたり、人一倍相手の気持ちを理解できると思っているので、その気持ちを磨いて、将来の仕事に繋げたいです。 ③韓国人としての強く自覚を持ち始めたのは高校生の頃で、ルーツや言語、文化・歴史をもっと学ぼうと韓国に1カ月間、短期留学した事がきっかけです。そして、「在日」という存在を強く誇りに思ったのは、大学生になり学生会に参加し始めてからです。 ④学生会には姉から誘われたのが始まりですが、今の私にとって無くてはならない存在のオッパ・オンニ達に出会う事ができました。繋がりを大切にしたり、将来に向けて自分達の存在価値について確かめ合うなど、多くの事を学び、私にとっての糧になってます。 ⑤民団では青年会の月例会に参加したり、オリニクリスマスにもお手伝いをしました。学生会のメンバーは私にとって欠かせない存在となっているので、もっと輪を広げ、来年も再来年も何十年後も私にとっての特別な存在にしたいです。 ⑥自分らしく、やりたい事を全力で取り組もうと思ってます。 ⑦私は日本籍で、母は韓国籍です。 |
同胞の友だちも大切に |
(2019.01.01 民団新聞) |