掲載日 : [2019-01-17] 照会数 : 12101
民団中央新年会…「3つの努力」へ決意新たに
[ 乾杯の発声をする金秀吉民団東京本部団長 ] [ 挨拶を述べる呂健二民団中央団長 ]
「韓日関係」「在日同胞社会」「南北関係」
民団中央本部と東京本部の共催による2019年度の中央新年会が11日、東京都内で開かれた。首都圏の民団幹部や傘下団体役員、韓日両国の国会議員、韓日友好団体の代表ら約500人が出席した。中央団長は「3つの努力」を掲げ、韓日の国会議員らは「韓日の関係改善に人的交流を継続」「永住外国人の地方参政権実現を推進」などと強調した。
◆地方参政権実現を推進
10回目のオリニジャンボリーの成功など、新3機関の発足にともなう2018年度の活動を映像で振り返った後、中央本部の呂健二団長は「韓日関係を良くしていく努力、在日同胞社会を良くしていく努力、南北関係を良くしていく3つの努力を掲げた。
具体的には、「創団以来72年間、あらゆる困難を乗り越えて、両国の友好関係の維持、発展のために懸け橋としての役割を果たしてきた。今後も両国の友好増進に尽くす民団の基本姿勢は変わらない」と鮮明にした。
在日同胞社会については、「地域の生活相談センターとして、より信頼される民団づくりに尽力する。戸別訪問を通じて、同胞間の交流と和合を進め、同胞が安心できるセーフティーネットを構築する。ヘイトスピーチ根絶活動と住民としての権利である地方参政権の実現を求める」と決意を新たにした。
さらに、南北関係では「自由民主主義に立脚した平和統一には、北韓の核ミサイル兵器の廃絶は当然の条件。北韓は人権と自由を尊重し民主化を進めていくことを国際社会に示すべきだ」と強調した上で「北送」から60年を迎えた今年、「北送同胞9万3000人の生死の確認と自由往来の論議、現在、日本で暮らす200人余りの脱北者に対する人道的処置と日本人拉致問題の誠意ある解決を求めていく」と表明した。
李洙勲駐日大使は文在寅大統領の新年辞(要旨別掲)を代読した後、「政府としましては、韓日間の過去の歴史に関する問題を賢明に扱い、解決策を模索しつつ、経済や人的交流、文化交流、安全保障という多様な分野における実質的協力の深化・発展に向けて最善の努力を尽くしていきます」と述べた上で「私をはじめ大使館の全職員は、ここにいらっしゃる皆様が同じ民族として誇りを持ち、日本社会の中で地域社会に貢献する一員として堂々と日々を過ごせるよう全力で取り組む所存です」と公館の立場を明らかにした。
新年会には、日本側来賓として額賀福志郎・日韓議員連盟会長(自民党衆議院議員)をはじめ各党の代表、外務省の阿部俊子副大臣が祝辞を述べた。各党の代表らは、「韓日関係が悪化している時期だからこそ、人的交流が大切」とあいさつし、新年に期待を込めた。韓国側来賓は韓日議員連盟の姜昌一会長らが祝辞を述べた。
民団東京本部の金秀吉団長は乾杯の音頭で「平昌五輪の成功を来年の東京五輪につなげよう」と宣言した。
(2019.01.16 民団新聞)