掲載日 : [2019-01-30] 照会数 : 6355
趙善玉の「飲食知味方の世界」オマンドゥポッ
魚の身を餃子の皮に
餃子というと、小麦粉で作った皮が一般的ですが、今回の「オマンドゥポッ」は、魚の身を薄切りにしたものを皮として使い蒸したものです。「オ」が魚、「マンドゥ」は餃子という意味なので名前だけ聞くと、マンドゥの中身が魚だと想像する方が多く、まさか皮が魚だとは思わなかったと驚かれます。
オマンドゥの形も特徴的で、『飲食知味方』にはコレドゥンの形にしなさいと書かれています。
コレドゥンとは鯨の背中という意味で、背中を曲げたような形に作ります。簡単そうですが、最初はカーブをつけるのが少し、難しいかもしれません。
そして具材はキジ肉や野菜、松の実などを使い、それらをすべて丁寧に炒めたものを皮の中に詰めます。皮として使う魚はボラと書かれていますが、なかなか手に入りにくいので、私は昨年、ヒラメを使って作ってみました。
最初は心配でしたが、思った以上に美味しく出来あがり、試食していただいた方々にも評判が良かったので安心しました。皆さんもヒラメや他の白身魚で試してみてください。
◇材料(4人分)
ボラ150g(白身魚の切り身を代用でも可)、塩、片栗粉は適量
<中身>
キジ肉20g(鶏肉代用でも可)、戻した干しシイタケ10g(1枚)、エリンギ5g、岩茸1g、松の実小さじ1
<醤油ゴマ油>
醤油、ゴマ油各小さじ1/2
◇つくり方
1.ボラを薄切りにして棒でうすくのばして軽く塩をふっておく。
2.松の実以外の中身の具材をすべて細かく刻む。
3.②の具材と松の実をフライパンで醤油とゴマ油で味つけしながら弱火で炒める。
4.①の魚を広げ、片栗粉をふり②の具材をのせてまとめる。
5.蒸し器に④を入れて、沸騰した蒸し鍋に置いて5分蒸す。
(2019.01.30 民団新聞)