掲載日 : [2019-03-06] 照会数 : 5870
趙善玉の「飲食知味方の世界」テハブ
酒に合うハマグリ
3月は、魚介類を使った料理のコラムにしましょう。日本では、ひな祭りにちらし寿司とハマグリのお吸い物を召し上がりますよね。今回は、そのハマグリを使った「テハブ」です。
ハマグリを殻からはずし、醤油とゴマ油をかけて焼き網でこんがりと焼いた後、殻に戻せば出来上がりです。身は柔らかくて濃厚なうまみがあり、香ばしい香りが何とも言えません。
『飲食知味方』には、多くの酒の作り方が書かれています。なかには1日や7日間という短時間で出来る酒など、51種類もあります。韓国では昔、家で酒を作っていました。そのため各家庭や地域などでさまざまな技法が発達しました。特に士大夫や両班などの家では、酒作りは妻の重要な仕事になっていました。そのような家には人が大勢集まり、宴も多かったので妻たちは少しずつ酒作りの腕を上げ、銘酒も多く作りだされたようです。
本書には酒に合う料理も数多く書かれていて、テハブもその一品です。酒を飲みたいときに簡単に作られるのが嬉しいですね。今夜のお酒のつまみにいかがでしょうか。お薦めですよ。
◇材料(4人分)
ハマグリ4個
醤油大さじ1
ゴマ油大さじ1/2
万能ねぎ1根
◇つくり方
1.ハマグリをよく洗い、殻からはずし食べやすい大きさに切る。
2.①のハマグリを殻に戻し、醤油とゴマ油をかけて、殻ごと焼き網にのせて焼く。
3.ハマグリが焼きあがったら、上に小口切りにした万能ねぎをのせ出来上がり。
(2019.03.06 民団新聞)