掲載日 : [2019-04-24] 照会数 : 15406
青年会が9月に「故郷訪問団」…ルーツを探る旅 アカデミーは来月東京開催
[ 中央会館で開かれた青年会全国会長会議 ]
青年会中央本部(鄭昇栄会長)は21日、東京・港区の韓国中央会館で第88回全国会長会議を開催し、2019年活動方針について推進要領を協議し、確認しあった。この結果、韓半島に始祖のルーツを探し、自らの民族性を喚起する旅「故郷訪問団」は9月20~23日の4日間の日程とした。多様な人材の育成を図る「コリアン・ユース・アカデミー」は5月25~26の両日、韓国中央会館で実施する。
「故郷訪問団」は2月開催の同第41回定期中央大会で全国方針として承認された。日常的な活動に参加できていない会員や日本籍同胞にも青年会の存在価値をアナウンスし、新規会員の発掘と定着を図るのが目的。
9月20日に各地からソウル入り。21日はコーディネーター同伴で各道に入り、2日間にわたってフィールドワークや歴史探訪、食文化体験などを行う。最終日24日はソウルでの全体企画に臨み、在日青年としての一体感を共有する。
福岡本部の朴成華会長からは「個人ではめったに足を運ばないであろうローカルな地方に行けるのは得難い経験になる」と歓迎する声が上がった。このほか、「グループのメンバーと一緒に本籍地の家を一緒に訪ねるのはどうか」という提案もあった。
故郷訪問までの下準備として、父祖の渡日史、渡日後の生活状況について肉親や親族から聞き取り調査を行い、ファミリーヒストリーを持ち寄っての学習会や討論を各地で行う。神奈川の張星鎭会長は「自らのルーツを自分で調べることに意義がある」賛同した。募集人員は全国で100人ほど。参加者の個人負担は上限4万円を見込んでいる。中央本部は5月連休中に実地踏査を行う。
全国会長会議では5月25、26日の2日間にわたって開催する第31回「コリアン・ユース・アカデミー」(KYA)の実施要項も発表された。参加対象者は地方会長団、執行部および活動者クラス50人余り。
初日は活動者のための基本的な実務学習とファミリーヒストリーの発表会。翌日は「未来講座」と題した青年会のビジョンの共有とグループ別デイスカッション。午後からは駐日韓国大使館と共催の「教養講座」に臨む。テーマは「2・8独立宣言から100年、青年世代がなすべきこと」。個人参加費は5000円。
(2019.04.24 民団新聞)