掲載日 : [2019-04-24] 照会数 : 6952
趙善玉の「飲食知味方の世界」トジャンク
緑豆の代りに片栗粉
以前、チャクミョンポッと言って、緑豆の粉で作った麺を五味子茶に入れた物をご紹介しました。今回はその緑豆の麺を使った「トジャンク」です。トジャンとは味噌の古い言葉で、クは汁なので味噌汁を想像する方は多いのではないでしょうか。
でも実際は、味噌は使われていません。炒ったゴマをすり、そこに汁を加えた料理です。濁った汁が味噌を連想させるので、そう呼ばれたのかもしれません。
そして麺にする緑豆の粉は、韓国では今でも一般的に使われています。粉に水を加えて火にかけ、よく錬ったものを冷やし固めて使います。日本ではほとんど使われないので、片栗粉を代用します。
ごまは「炒ったものをする」とありますが、これはいわゆる「すりごま」です。深いコクと濃厚な香りは韓国料理には欠かせない「調味料」の一つで、塩や砂糖、醤油と同じように使われています。
レシピを見て「この材料なら家にある」と安心する方は多いでしょう。是非、今日作ってみてはいかがですか。
◇材料(4人分)
ごま 1/2カップ、水2カップ、塩適量、片栗粉大さじ3、水大さじ6
◇つくり方
1.ごまを炒めてよくすり、水を入れてザルでこして塩で味付ける。
2.片栗粉を水に溶いて混ぜておく。
3.大きい鍋に湯を沸して小さい鍋の中に②の片栗粉汁を大さじ1杯分入れて広げる。麺生地が透明になったら鍋の中にお湯を入れて20秒くらい後にお湯を捨てる。
4.③の片栗粉の麺は崩れやすいので水を入れ優しく引き離す。
5.引き離した麺を3等分して0.7㎝間隔で切り①ごまスープに氷とともに入れる。
(2019.04.24 民団新聞)