掲載日 : [2023-07-05] 照会数 : 2805
釜山万博誘致へ尹大統領演説、W杯・五輪の経験を強調
[ BIE総会で演説する尹大統領(大統領室提供) ]
万博開催へ、準備整っている
尹錫悦大統領は20日、フランス・パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会で、2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致に向けたプレゼンテーションを行った。「韓国は準備が整った立候補国」であり、「史上最も完璧な万博」の開催を目指すと述べ、万博誘致への強い意志を示した。
プレゼンテーションで最後に登壇した尹大統領は英語で演説し、「韓国は最高の万博を準備するために完璧に投資を行ってきた。政府、地方自治体、企業、市民、全ての政党、そして750万人の在外同胞が心を一つにして釜山万博を熱望している」と語った。
1993年に韓国中部・大田で、2012年に南西部の全羅南道・麗水でそれぞれ万博が開催されたことに言及。「韓国はすでに十分な経験を積んだ」とし、1988年ソウル五輪、2002年サッカーワールドカップ(W杯)、2018年平昌冬季五輪のようなビッグイベントも開催した国だと強調した。
続けて「今、世界は過去とは比較できない不確実性と複合危機に直面している。われわれは人類が直面した挑戦課題を解決するための行動に乗り出さなければならない」と述べた。そのうえで「釜山万博は人類が直面した複合危機に対応するソリューションプラットフォームになり、新たなビジネスチャンスを生み出す場となるだろう」と語った。
尹大統領は、70年以上前に戦争で荒廃した韓国は国際社会の支援により経済強国となったとし、「釜山イニシアチブ」を通じて開発の経験を国際社会と共有し、人類が直面した問題の解決をリードしていくと約束した。
また、釜山万博が「連帯の万博」になるだろうと強調。「2030年釜山万博は、競争の論理から連帯の価値へとわれわれの観点を転換させる万博として記憶されるだろう」と、共に世の中を変化させ、より良い未来へと進むことを提案した。
総会では万博誘致を目指し韓国と争ってきたサウジアラビア、イタリアもプレゼンテーションを行った。30年万博の開催地は11月末の次回総会で加盟国の投票により決まる。
(2023.7.5民団新聞)