掲載日 : [2021-04-14] 照会数 : 4126
在日ゆかり2つの美術館、韓国政府認証機関に
[ 2012年開館の霊岩郡立河正雄美術館 ]
在日2世の美術愛好家、河正雄さん(81、埼玉県川口市)と関わりの深い全羅南道の光州市立美術館と霊岩郡立河正雄美術館が、韓国文化体育観光部の認定する機関として認証された。
基準は設立目的の達成度、資料収集と管理の充実度など5項目。韓国国内の53機関を対象に昨年7月から12月までの6カ月間、資料評価に現場評価を加味、評価認定審査委員会による審議を経て発表した。晴れて認証を受けたのは41機関だった。
光州市立美術館は92年11月にオープン。18年3月には光州市立美術館分館河正雄美術館として新開館された。河さんが寄贈した李禹煥をはじめ全和凰、宋英玉、郭仁植、文承根、郭徳俊らの各作品2603点を中心にした企画展や河正雄青年作家招待展など先駆的活動をしてきた。在日同胞の作品を一堂に集めたのはこの光州市立美術館が初めて。
霊岩郡立河正雄美術館は両親の故郷、霊岩郡からの要請を受け、河さん自身が設計デザインを担当した。12年に開館すると、河さんが寄贈した作品3801点を中心とした企画展や地域美術家の支援発掘展など先進的、意欲的に運営してきた。
(2021.04.14 民団新聞)