掲載日 : [2009-04-01] 照会数 : 5218
中学校の講演で情熱と勇気語る 陳昌鉉さん
在日1世の世界的バイオリン製作者、陳昌鉉氏(80)が3月9日、東京の調布市立第八中学校に招かれ、体育館で全校生徒170人を前に「バイオリン職人を志して」と題して語った。これは講師が自らの体験を語り、実技を披露して、生徒たちの豊かな心と感性を育もうという「学校への芸術家等派遣事業」の一環。
陳氏は53年にわたるバイオリン製作人生を振り返りながら、「不可能であっても挑戦する情熱や勇気、好きなものがあれば覚悟を決めて頑張る。自分の人生の舞台はこのバイオリン作り。挫折したら自分の人生はない、これで人生が終わるなら前に進むしかない」と、述べた。
さらに、「21世紀は不可能をチャレンジして可能にする、そういう人が報われる時代。君たちがみな持っている、自分はできるんだという自分を信じることが大事」だと生徒たちを激励した。
(2009.4.1 民団新聞)