【大阪】青年会大阪本部(金奈緒美会長)をはじめとする6地方本部が9月29日から30日にかけて最寄りの韓国総領事館に出向き、一斉に在外国民選挙人登録を済ませた。これは青年会中央本部(徐史晃会長)が全国の地方本部に呼びかけてきた集団登録行動の一環。20日まで続く。
青年会大阪は「せっかく与えられた在外国民選挙の権利、登録することは韓国人としての義務」と、台風接近に伴う暴風雨をものともせず集まった。東大阪地協支部の金由美子さん(29、組織部長)は、「祖国である韓国から与えられた国政選挙権を行使することで、今後の在日同胞社会の発展にもつなげたい」と、強い意志をのぞかせた。
大阪府寝屋川市から駆け付けた李仁さん(19)は、今回の在日同胞青年母国研修に参加してみて、「必ず登録しなければと思うようになった」という。「登録することで、在日としての誇りが芽生える。将来的にもプラスになると確信した」と述べた。
北摂支部の呉世舜さん(26、会長)は、「たったの1票では何も変わらないと思う人がいるかもしれない。でも、その1票も、たくさん集まることで、在日としての力に変わっていく。いまこそ在日の底力を本国にアピールするときだ」と力強く訴えた。
この日は青年会京都(千義雄会長)からも7人が登録に訪れた。千会長は、「自分のルーツを再確認する意味でも、与えられた権利に応えて登録・投票することは大事なこと。これからもさまざまな勉強会を通じて、在外選挙人登録を呼びかけていきたい」と話していた。なお、青年会神奈川と青年会広島は9月29日、青年会岡山と青年会兵庫は9月30日にそれぞれ実施した。
(2012.10.3 民団新聞)