掲載日 : [2010-06-09] 照会数 : 7159
<民団京都>「コリアン民族文化大学」 第2期スタート
[ 上田正昭名誉教授 ]
【京都】京都コリアン民族文化大学第2期講座が民団京都本部(王清一団長)でスタートした。5日の第1回講座には京都大学名誉教授の上田正昭さんを講師に迎えた。上田さんは「古代京都と韓国文化」をテーマに、古代の韓半島と日本との深い縁についてわかりやすく解説した。
講演では「桓武天皇の生母・高野新笠は百済の武寧王の子孫」「桓武天皇の後宮に百済王一族の女性が9人入っている」「新羅系渡来人である秦氏が松尾大社や伏見稲荷大社を建てた」といった興味深い史実をたくさん紹介した。在日韓国人の聴衆には西京区沓掛町にある高野新笠大枝稜(宮内庁管理)を訪れ、先祖の墓参りをするようにと呼びかけていた。
最後は「自国の歴史、文化を知らずして民族の誇りと自信は生まれない」と、京都コリアン民族文化大学で「民族の歴史と文化」を学ぶ大切さを訴えた。
(2010.6.9 民団新聞)