掲載日 : [2023-03-09] 照会数 : 5207
〈寄稿〉「自由・民主主義」と対極の人たち
【寄稿】「自由・民主主義」と対極の人たち
この2年間「陰謀論」を流し民団・同胞を貶める
朴容正・民団中央本部副議長
■デマゴーグと化した中央監察委員長
「求める会」に積極加担、一体化
規約無視し「組織破壊」の先頭に
◆常軌逸した「団長・議長停権処分」
金春植中央監察委員長は、これまで「公文」をもって意図的にフェイクニュースを拡散してきました。「中央大会で選出された団長・議長らに対する懲戒」には「中央委員会の事前同意」が不可欠とする「規約第75条但書(1)」を無視し、「中央委員会の同意」なしに、「呂健二中央団長と朴安淳中央議長を停権3年の処分にした。今後いかなる場合も『団長』と『議長』の役職を使用してはならない」とする「公文」(昨年7月14日、8月14日)を発信。重大な規約違反・規約無視であり組織破壊にも通じると指摘・批判されているにもかかわらず、撤回せず、「呂健二氏および朴安淳氏は団長でも議長でもない」と、いまだに強弁しています。今年2月3日付「公文」は「受信:中央本部前議長朴安淳貴下・前団長呂健二貴下」となっています。そして「監察委員会の処分『停権3年」は有効である』としています。
しかも「第55期2022年度監察機関報告」では「今、定期中央委員会においてその賛否を問うよう求める」と表明しています。「まず刑を執行しておいて、その刑執行後にその賛否を問う」と言っているわけです。常軌を逸しています。死刑を執行しておいて、その後に死刑執行の正当性を問うと言っているのと変わりがありません。権限乱用・暴走の典型です。
2月21日付「公文」(受信:中央議決機関・中央執行機関/参照:全国中央委員、地方本部三機関長・中央傘下団体長)では「『臨時大会を求める決起集会』は何ら問題になることはない。中央委員が民団を憂い、中央委員会を機会に集うことに問題はない。正当な集会を執行部と議決機関は『謀議』とレッテル貼りに忙しい。❶」「監察委員会が集会に出席したことをことさら大問題のように喧伝している。監察委員会は、当日出席を要請されたので出席したのである。監察委員会としての、不羈独立、厳正中立、公明正大の基本理念に反するような行動はとっていない。監察委員会のこれまでの一貫した姿勢は団員が一番よく理解している。❷」と強調しています(❶❷は引用者が便宜的に添付)。いずれもまったくの嘘です。事実ではありません。
❶について。「臨時大会開催を求める会」が、第76回定期中央委員会前日の昨年3月28日に開いた「決起集会」では、自分たちの主張(「規約無視の大会で選挙管理委員会が選んだ『正当性のない呂健二団長』に対し臨時大会を開催して代議員の信任を問うべきだ」)を通すために、呉公太「求める会」共同代表、李壽源東京本部団長(旧「民団中央正常化委員会」代表)および金春植中央監察委員長の3者の合意のもとで作成され、それぞれの役割分担を具体的に明示したA4判8ページからなる「台本」(シナリオ)の実行を確認しています。
◆虚偽に満ちた「公文」発信続ける
この「集会」および中央委員会での同集会参加者の言動をもって「謀議」、組織破棄行為とみなすのは、①「台本」が呉公太「求める会」共同代表、李壽源東京本部団長および金春植中央監察委員長らの事前合意のもとに作成されている②「台本」は、冒頭に「議長を立ち往生させるほどの攻撃で議長の権威を貶める」と明記。さらに自分たちの主張が受け入れられない場合には「参加者=(言いたい放題の自由発言で大騒ぎ)」、「参加者=(「議長は何ひとつ決められないのか」など、言いたい放題で大騒ぎ)」、「参加者=(言いたい放題の自由発言で大騒ぎ)」――などと「大騒ぎ」する場面を6カ所想定し明示するなど、中央委員会議事妨害・混乱惹起を目的とする内容が羅列されている③中央委員会では「決起集会」出席中央委員によって、威力業務妨害罪に相当する組織的な騒乱が引き起こされ、東京本部団長の合図で「集会参加」中央委員約40人が一斉に途中退場している④のみならず、旧「正常化委員会」構成中央委員だけでなく、中央監察機関にも役割を分担しており、中央委員会において実行された――という事実に基づくものです。中央監察委員長が組織混乱・破壊を計画した「謀議」に積極的に参加し、「台本」の作成に加えてその実行に尽力したのです。
この事実を隠蔽せんがために「当日出席を要請されたので出席したのである」❷などと「公文」で強調しているのです。真っ赤な嘘であることは「決起集会」で配布された「台本」の中身からして一目瞭然です。「監察委=(無理やり登壇し)委員からの要求なので監察機関としての見解を話したい」などと中央監察委員の役割分担が2カ所明記されています。しかも、金春植委員長は、定期中央委員会の何日も前から知人の中央委員らに電話をかけ、「決起集会」への参加を、「ホテルも準備してあるので是非」と勧誘していました。自己正当化のために、虚偽に満ちた「公文」を中央委員、地方本部三機関長・中央傘下団体長に送り続けているのです。
金春植委員長は、事前に役割分担まで行い、「求める会」が開いた「決起集会」に参加するなど、「求める会」と行動を共にしています。「不羈独立、厳正中立、公明正大」(監察委員会運営規定第1条)を基本任務とする中央監察委員会の委員長が、2021年4月6日終了の第55回定期中央大会以来、「密室での三機関長選出」、「規約無視の大会で選挙管理委員会が選んだ『正当性のない呂健二団長』」などと「陰謀論」を唱え、デマやフェイクニュースの発信・拡散を執拗に続ける特定グループに加担し、率先して昨年の定期中央委員会混乱化・正常運営妨害役を引き受けたのです。本来ならば、「規約の番人」として誰よりも規約を順守し、「組織防衛」の先頭に立たねばならぬ金春植委員長が、規約をまったく無視し、「陰謀論者」と一体化して「呂健二団長および朴安淳議長の停権3年の処分が決定した。二人は団長でも議長でもない」と公言し、「組織攪乱・破壊」の先頭に立っているのです。
◆「新春メッセージ」と真逆の言動
そもそも、金春植委員長は「2022年新春メッセージ」では「団員皆様ご承知のとおり特に、団長選出においては前代未聞の混乱に混乱を重ね、4月6日に新3機関長が正式に選出されました」と強調していました(2022年1月1日付「民団新聞」)。それにもかかわらず、その3カ月後に、この団員同胞向け新春メッセージ内容とは正反対の「選管が選んだ現団長なので臨時大会を開催して代議員の信任を問うべきだ」などとする「陰謀論者」の主張を全面的に支持し、行動を共にしたのです。しかも、「監察委員会のこれまでの一貫した姿勢は団員が一番よく理解している」(2月21日付「公文」)と強弁するなど、まったく恥じるところがありません。
■「正常化委」・「求める会」主導者
「公益」より「私怨・私利私益」優先
「不都合な真実」隠蔽へ終始虚言弄する
◆破廉恥・醜悪な東京本部団長「回答」
「陰謀論者」である「正常化委」・「求める会」主導者らは、金春植中央監察委員長の明確かつ重大な規約違反・無視について積極的に支持・擁護しています。旧「正常化委」代表の李壽源東京本部団長は、昨年7月22日の東京本部執行委員会及び支団長・傘下団体長会議で「中央監察委員会による中央本部団長・議長に対する処分決定は規約に基づいたものだ」と虚偽報告。第77周年光復節中央記念式典(8月15日)に「停権処分の状態にある呂健二団長と朴安淳議長が出席することは、在日同胞の歴史に恥ずべき汚点を残すことになる」として、「出席は辞退するべきだ」と通告することを「決議」しています。
現中央団長および現中央議長を「前」中央団長、「前」中央議長と不当に貶めた李壽源東京本部団長の暴挙は、そればかりではありません。光復節中央記念式典において、中央本部慶祝辞のために呂健二団長が登壇すると、安容範東京本部議長と一部副団長・支団長らが、「呂健二氏を中央団長として認めない」と強弁する金春植中央監察委員長と張仙鶴中央監察委員と共に「もうあなたは団長でない」と叫び席を立っています。民団にとって最も重要かつ厳粛な式典であり、本国政府の代表である尹徳敏大使が着任後初めて臨席した大切な光復節中央記念式典で、民団の根本規範である規約を無視した金春植中央監察委員長と行動を共にし、醜態をさらしたのです。李壽源東京本部団長は、そのことを事前に知りながら制止せず容認したのです。
このため民団中央組織局長は8月26日、安容範議長と副団長を含む東京本部一部役員らの退席について、「本団の名誉と権威を損傷したもの」として、「東京本部団長を受信者とする公文」で釈明を求めました。ところが、これに対する東京本部の8月30日付「回答公文」は、虚偽に満ちたそれこそ下劣な作文でした。
「安容範議長と一部副団長らの退席」は「密室での出来事」ではありません。光復節中央記念式典は中央本部主催・東京本部主管の公開行事です。多くの東京本部役員・団員らと共に李壽源団長は、「醜態」(退席)を見ています。それにもかかわらず「回答公文」は、その場にはいなかったかのように「一部出席者が退席したと聞き及んでいます」などと表明。安容範議長と一部副団長らが「もうあなたは団長ではない」などと声を上げて退席しているのに、退席理由について「トイレ、緊急の電話、気分・体調不良等々なのか、各個人のプライバシー、人権を尊重しなければならない自由民主主義社会では確認しようがありません」と平気で嘘を重ねています。さらに「今後『醜態』『不逞』行為とみなされないよう、トイレや体調が悪くても退席禁止とするかを検討させて頂きます」などと、問題を隠蔽、矮小化していささかも恥じるところがありません。
これが李壽源東京本部団長による「中央本部への回答公文」なのです。どこまで嘘に嘘を重ねるのか。李壽源東京本部団長は、ここまで破廉恥で常軌を逸した「回答公文」の作成・発信を指示しながら、反省して撤回することなく平然としています。まっとうな感覚ではありません。
◆「密室での三機関長選出」も真っ赤な嘘
李壽源東京本部団長は今年1月1日付「民団東京」掲載の「新年あいさつ」で、「昨年(原文ママ)からの中央大会混乱事態は、いまだ収束しておりません。この混乱事態の根本原因を挙げるとすれば、コロナ禍という事由で、大会構成員の約500名もの中央委員、代議員が、数名の中央役員以外、誰一人として出席することなく、閉ざされた密室で三機関長を選出してしまったことです」と虚言を弄し、またも中央選挙管理委員会、呂健二団長および朴安淳議長を誹謗中傷・攻撃しています。
21年2月の第75回定期中央委員会および第55回定期中央大会は、全国的に新型コロナウイルス感染拡大が止まない状況にあって、中央委員会(定員205名以内)および500名を超える中央委員・代議員を一堂に集めての中央大会の開催は不可能なため、それぞれ「書面決議」(中央委員会)、「郵便投票」(大会)とし、当日、会場でのあいさつ、報告などはユーチューブでの視聴となったのです。これはそれに先立つ1月20日の中央執行委員会・三機関協議および選挙管理委員会との協議、決定事項であり、その旨の「公文」が送付されています。
したがって、2月26日の定期中央委員会は、書面決議方式で行われ、同日の定期中央大会は、中央本部の三機関役員、選挙管理委員会委員、三機関長立候補者、開票時の立会人、運営要員(中央常任委員・職員)、顧問らのみが参席して行われたのです。選挙管理委員会の要請で休会となり、続会された3月12日も同様でした。4月6日の再続会も、同大会開催・運営の基本ルールを順守したに過ぎません。中央委員・代議員らはユーチューブによって大会の進行を視聴できました。当時民団神奈川県川崎支部団長で中央代議員であった私も視聴しました。つまり「密室での選出」というのはまったくの嘘で、為にするものです。
李壽源東京本部団長は、当時中央執行委員会のメンバーであり、こうした経緯をよく知っています。呉公太「求める会」共同代表および金春植中央監察委員長との合意・連携の下で、嘘を承知の上で、機会あるごとにフェイク・虚偽情報の拡散を図っているのです。
呉公太「求める会」共同代表の地元である長野県本部の金龍洙団長は、1月17日付「公文」で「そもそも中央本部がなぜこのような混乱事態に至ったのか。前中央大会において立候補者のひとりを資格停止とし、全国の中央委員・代議員・選挙人の投票用紙を破棄したうえ、選挙管理委員会が呂健二団長を選出したことが原点となっている」と嘘をつき詭弁を弄しています。昨年の「求める会」の「決起集会」参加および中央委員会での乱動については、「私たちは、選管が選んだ現団長に対し臨時大会を開催して代議員の信任を問うべきだと主張しているのみだ」と、やはり「陰謀論」をもとに正当化しています。
◆すべては任泰洙候補側の欺瞞から
そもそも、「混乱事態」の発端は、第55回定期中央大会に際して任泰洙団長立候補者および呉公太・同選挙対策本部長(当時)が、選挙運動期間中および「郵便投票」期間中、そして定期中央大会開会中も、「恐喝未遂事件とは全く関係ないことが判明し無実で不起訴になった」と嘘をつきとおし、全国の中央委員・代議員ら有権者を欺いたことだったのです。
このため、選挙管理委員会は中央大会で、任泰洙候補の経歴詐称と虚偽の情報に基づく選挙運動の違反(選挙管理規定第7条《選管の任務》6項「立候補者の選挙運動に明確な違反行為がある時、調査、審議を行い登録を取り消すことができる」)により立候補登録の取り消しを決定したことを報告。あわせて「郵便投票」の開票をしない理由について説明。「選挙管理規定第13条《当選》3項=単一候補の場合は無投票で選出される」にしたがって「郵便投票」は開票されず破棄されたのです。金龍洙長野本部団長の1月17日付「公文」での主張は、「正常化委」及び「求める会」の主張そのものであり、もちろん真っ赤な嘘なのです。
このように「正常化委」および「求める会」主導者らは、この2年間、「任泰洙候補・呉公太選対本部長が嘘をつき、有権者を欺き騙して投票を誘導してきた。このため選挙違反で失格となった」という最も肝心なことを隠蔽。規約・規定に基づいて正式に選出された呂健二団長および朴安淳議長への誹謗中傷を止めず、虚偽宣伝によって選挙管理委員会および民団中央本部への不信を扇動・助長するのに全力を注いできたのです。
◆大言壮語「誇りある在日の矜持」の正体
「正常化委」・「求める会」の人たちは、「自由・民主主義」の信奉者であることを強調しています。だが実際の言動は、その対極にあります。これまで見てきたように、民団の基本ルールを順守せず、自分たちの支持していた任泰洙候補が選挙違反で失格となった事実を隠蔽。規約・規定に基づいて正式に選出された呂健二団長に対して、「密室での三機関長選出/規約無視の選挙管理委員会が選出した正当性のない団長」などと、この2年間、「陰謀論」を流し、中央委員をはじめ団員同胞を欺き騙そうとしてきたのです。それも「公益」ではなく、もっぱら「私怨・私益」のためとみなさざるを得ません。
中央監察委員長と二人三脚で「今や呂健二氏は団長でない。朴安淳氏も議長ではない」と喧伝するなど、平然と嘘、デマを流し、間違いを指摘され批判されても撤回せず、垂れ流し続けています。そして、具体的な根拠を示しての指摘、疑問に対して応答せず、開かれた場での合理的、客観的、実証的な議論・討論を通じて、事実を事実として共有することを拒否しています。「自由・民主主義」信奉者とは名ばかりなのです。
この人たちは、2年前、定期大会終了の翌日には「正常化委員会」を発足させ、「陰謀論」をもとに、駐日韓国特派員を招いての記者会見を皮切りに、駐日特派員らの取材やインタビューに応じ、本国に向けて、何度もフェイクニュースを発信しています。民団中央・組織の現況について事実を歪曲した対外的な情報発信が韓国国民をして民団への理解・認識を誤らせ、民団組織・同胞を貶めかねないことを、考えたことがあるのでしょうか。肝心な民団同胞のための在日同胞メディアを呼んでの記者会見はもとより、インタビューにも応じていません。団員たちの質問・疑問に丁寧に答え、多様な意見、異論や反対意見に耳を傾ける考えは毛頭ないのです。しかも、「陰謀論」に基づいた、まったく事実と異なるでたらめで、民団組織・同胞を貶める無責任な作文である「聯合ニュース」(21年12月25日)を「求める会通信」(22年1月17日付)の一面のほぼ全部をつぶして大々的に転載しています。
同「聯合ニュース」は、そもそも「正常化委」側の主張が、根拠があるのか、事実かどうか裏を取るために欠かせない民団中央本部に対する取材をしていません。「正常化委」側の一方的虚偽主張をうのみにし、民団中央大会・組織運営を非民主的でいい加減なものであるかのように報道。韓国国民に誤った民団像を伝え、民団組織・同胞を貶めるものでした。このように民団組織・同胞を愚弄するも同然の記事を、「求める会通信」は、あたかも自分たちの主張の「正当性」を裏付けるものであるかのように、大書特筆して転載したのです。
「陰謀論」を唱え、規約無視の中央監察委員長の暴走を容認・支持しながら「誇りある在日同胞の矜持をもって、民団の自由と民主主義を必ずや堅持していく」(北海道、東京、長野、静岡、京都、山口、福岡7地方本部中央委員33名の3月1日付声明文)などと言っているのです。明らかに言行不一致です。ちなみに「民団混乱事態の根本原因」について真っ赤な嘘をついた李壽源東京本部団長の「新年のあいさつ」(1月1日付「民団東京」掲載)の見出しも「自由と民主主義の旗を掲げて東京の使命と矜持をもって進もう」でした。
■「どっちもどっち」論でうやむやにせず徹底検証を
「自由・民主主義」社会の擁護者であるならば、「陰謀論」を排除しなければなりません。何が事実で、何が嘘・フェイクか。誰が嘘をつき中央委員・代議員をだましてきたのか。民団の規約・規則を恣意的に解釈し無視しているのは誰か。「民団の分裂」を吹聴し、民団の地方本部を巻き込んで「民団混乱事態」の長期化を画策しているのは誰か。そして、本国のメディアにまで虚偽情報を流して民団組織・同胞を貶めているのは誰か――。うやむやにせず徹底検証すべきです。
民団組織、団員そして在日同胞社会を大切に思い、その持続的発展について真摯に考えているのであれば、これ以上、中央委員および各地方本部・団員を欺き、中央選挙管理委員会を誹謗中傷し、民団中央本部への「不信」を醸成して民団組織を「攪乱」、「混乱」を長期化させるようなことがあってはなりません。民団組織・同胞を貶めるフェイクニュースの対内・対外発信は速やかにやめなければなりません。
「事実を誤魔化し、問題点を複雑化することによって真実をぼかし、『ここまで混乱しているのだから三機関長皆が責任を取れ』という言い方は、事態の本質に詳しくない人にとっては、非常に心地よく聞こえる。なぜなら、自分で物事の善悪を考えなくて良いからだ。しかし、この論理に乗っかっている限り、何が真実かを見抜くことはできない。後は、人間関係や真実を調べもせずに誰かの口車にのった人士に扇動されるしかないのである」(民団新聞電子版主張欄3月4日アップの韓真悟「嘘をつく人たち、嘘を信じる人たち」から)
民主主義社会は、個人が帰属する社会に対するしっかりした見解を持つことによって機能しています。客観的事実・具体的根拠を示して議論をする状況が成立しなければ、理性的・民主的な議論は成り立ちません。全国の中央委員には、民団・同胞社会のより良い将来に向けて尽力するという重大な責任があります。これ以上「陰謀論」がまかり通らないように、「どっちもどっち」論に陥ることなく、「混乱事態」の根本原因は何か、本当の問題点を直視し、「公益」のために、しっかり対処することが求められています。
(2023年3月8日)