韓日関係が悪化の一途をたどっているが、韓国と日本が交流を深める恒例イベント「韓日祝祭ハンマダン(日韓交流おまつり)」は今年も9月28、29の両日、東京・日比谷公園で開催される。各地で予定されていたスポーツや文化の交流事業が相次いで中止・延期となる中での開催に、「おまつり」の運営関係者は「このような状況だからこそ実施して、民間交流を深めてほしい」と呼びかけている。
今年のスローガンは「おまつり11年 新たな明日へ」。特設ステージで行われるオープニングでは、韓国の打楽グループ「ジンミョン」と東京理科大の和太鼓サークル「樹」による公演で飾る。
期間中、韓国側は伝統舞踊、テコン舞、ノンバーバルパフォーマンス、オーケストラ演奏、K―POPシークレットコンサート、K-POPカバーダンスなどを、日本側はよさこい、沖縄エイサー、津軽三味線演奏、チアダンス、合唱などを披露する。
交流クイズ大会や韓国の伝統紙を使った工芸品作り、韓服、韓国料理などの体験ブースが設けられる。
共同実行委員長を務める呉公太民団中央常任顧問は「こういうときだからこそ草の根の民間交流イベントを活発に開くことが重要。今年のおまつりも互いに理解を深める場となるよう準備する」と語った。
おまつりは今年で11回目。韓日国交正常化40周年を記念して2005年にスタートした。韓日交流イベントとしては、多くの韓国人と日本人が一つになって作り上げていく最大規模の韓日交流行事で、文化・市民・青少年に加えて「かけがえのない隣国としての身近な交流」の場と位置付けている。
当初は韓国ソウルだけで開催されていたが、09年からは東京でも開かれている。昨年は東京開催が10周年を迎えると同時に、韓日関係発展の転機となった金大中大統領と小渕恵三首相による韓日パートナーシップ宣言から20周年に当たる大事な年でもあり、期間中に過去最高の8万2000人が来場した。
K-POPコンサートは往復はがきで応募
毎年、最も人気なのがK-POPアーティストによるコンサート。今年は29日に行われるが、公演当日まで出演者が明かされない「シークレットコンサート」になっている。昨年はガールズグループの「モモランド」、ボーイズグループの「クロスジン」のほか、圧倒的な歌唱力を持つソン・スンヨン、次世代トロット女神のソル・ハユンが出演した。今年も人気アーティストの出演を予定している。
観覧は無料だが、ステージ前方の指定席(ペア席160組320人)・シングル席200人の合計520人)は抽選となる。
応募方法は往復はがきで9月4日消印まで。
応募先は〒160-0004東京都新宿区四谷4-4-10 KOREA CENTER7階
日韓交流おまつり事務局「K-POPシークレットコンサート」係へ。
往信の文面には「ペア席希望」または「シングル席希望」のどちらかを記入。返信の宛名面に、応募者の郵便番号、住所、氏名をご記入
詳細は
「日韓交流おまつり」のHPまで。
(2019.08.28 民団新聞)