掲載日 : [2010-11-03] 照会数 : 3688
壬辰倭乱で犠牲祖先を偲び祭祀 民団京都と洛東支部共催
【京都】400年前、豊臣秀吉の軍勢が朝鮮を侵略した際に持ち帰った犠牲者の耳や鼻を葬った東山区の耳塚(鼻塚)で10月17日、慰霊祭が行われた。昨年に続き民団京都本部(王清一団長)と同洛東支部(金徳彬支団長)が共催した。
餅や魚、果実、酒などを供えた祭壇を前に参列者100人全員が天を仰いで黙祷を捧げ、霊魂を迎えた。
祭主を務めた王団長と準祭主役の張寿 左京支部支団長・張鎬仁洛東支部副団長が焼香、献酒、拝礼をした。洛東支部の鄭宗均顧問はおごそかに祭文を読み上げた。この後、全員が焼香した。
祭祀に先立って王清一団長は、「豊臣秀吉の侵略で犠牲となった祖先の魂は、韓日関係史においていまだに正しい歴史的評価を受けていない。墓からはチョンシンチャリョ(しっかりしろ!)との声が聞こえてくるようだ」と述べた。
呉榮煥総領事は「韓・日両国が真の隣人へと生まれ変わるうえで意味ある機会となるよう願う」と述べた。
来賓の鈴木マサホ京都市会議員は、「在日韓国人の皆さんの生活、人権を考え、未来に向かって市民交流をさらに深めていきたい」と述べた。
(2010.11.3 民団新聞)