掲載日 : [2010-11-10] 照会数 : 5634
<大阪日韓協>王仁博士の遺徳偲ぶ 霊岩郡から13人
[ 菅原東小学校の児童たち(吉留一夫さん撮影)
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【大阪】百済の国から論語10巻と千字文1巻を携えて渡日、皇子に学問を教えたと伝えられる王仁博士の功績を顕彰する「第27回博士王仁まつり」が3日、枚方市にある大阪府史蹟「伝王仁墓」で開催された。この日は王仁博士の故郷であり、枚方市と友好都市の関係を結んでいる全羅南道霊岩郡から鄭光徳副郡守ら一行13人が訪日した。
主催団体を代表、大阪日韓親善協会の中川和雄会長があいさつ。呉榮煥駐大阪総領事、民団大阪本部の李龍権副団長らが祝辞を述べた。地元菅原東小学校の児童たちは、「王仁の博士も祀る丘」の歌詞で親しまれている校歌と、韓国の童謡「故郷の春」を斉唱した。最後に参席者全員が碑に白菊を献花した。
「伝王仁墓」は江戸時代から王仁博士の墓と言い伝えられてきた場所。地元の住民は85年に「王仁塚の環境を守る会」をつくって塚の前面にムクゲの苗木を記念植樹し、定期的に塚の周辺を清掃している。
(2011.11.10 民団新聞)