掲載日 : [2010-10-20] 照会数 : 11671
各地「マダン」日和 同胞の絆を再確認、韓国文化発信も
[ フィールド内を練り歩く大農楽隊(中部国際親善マダン)
] [ 多くの市民でにぎわう韓国屋台(岩手)
] [ 「ソウル賛歌」に合わせ踊る(京都)
]
同胞のつながりを再確認し、韓国文化を介して地域住民とも交流する民団の秋の主要行事「10月のマダン」が全国で展開されている。各地とも全般的に天候に恵まれ、格好のマダン日和が続いた。
京畿道との友好提携20周年祝う
民団神奈川本部(李富鉄団長)は17日、京畿道と神奈川県の友好提携20周年を祝い、横浜市鶴見区の三ツ池公園で国際色豊かな交流ステージを繰り広げた。
京畿道道立国楽団のメンバー2人が地元民謡を披露すると、客席の1世同胞が随所で「チョーッター」と合いの手を入れていた。中国の獅子舞やハワイアンダンスもステージ上で競演した。
両自治体の友好の象徴ともいうべき公園内「コリア庭園」では、青年会のメンバーらが華麗なチマ・チョゴリショーを繰り広げた。
民団千葉本部(卞鐘彦団長)は11日、市内中心部の千葉中央公園で韓日の芸能を披露した。韓国側からはK‐POPと千葉農楽隊、日本側も和太鼓と龍星太鼓で応えた。
懐かしい韓国の民謡が始まると、ステージ前で1世がうれしそうに踊り出した。そこに2,3世や日本人市民も加わり大きな輪をつくった。今年で11回目。すべての市民がいっしょになって楽しむマダンとして、地域にすっかり根付いていた。
民団山梨本部(鄭郁団長)は韓人山梨貴金属協会と共催、甲府市内の小瀬スポーツ公園で9日、第9回韓日親善運動会を開催した。日本側からは日本航空高校「太鼓隊」が友情出演した。
プログラムのなかでも若い女性が腕相撲でガチンコ勝負する競技とテコンドーの模範演技、太鼓隊に人気が集まった。
昼休みには子どもたちがお年寄りの前で大礼を捧げながらシルトックを贈り、長寿を願った。儒教の伝統に則ったパフォーマンスに、見学の日本人市民からは盛んな拍手が送られた。
民団岩手本部(金盛義団長)は3日、民団会館前で韓国の食文化を紹介した。今年で6回目。団員を含む地域住民300人が楽しんだ。
韓国屋台ではチヂミ、キンパ、キムチ、チャプチェ、サムゲタンなどの食材を販売した。なかでも、トッポッキとマッコリが人気を呼んでいた。焼肉コーナーは無料とあって開会前から30人余りが順番待ちの行列をつくった。お茶などのソフトドリンクはマダンの趣旨に賛同した協賛各社が提供した。
会場には車で2時間30分かかる陸前高田市からやってきたという日本人4人の姿も見られた。いずれも、岩手韓国会館でハングルを学ぶ受講生たちだった。
愛知と三重合同1600人集う
民団愛知本部(鄭博団長)と民団三重本部(申載永団長)は17日、四日市ドームで合同開催した。名称は「中部国際親善マダン」(民団中部地方協議会主催)。2県から総勢1600人が参加した。
両本部から合わせて17チームを構成、徒競走やマラソン、リレーなど各種競技でさわやかな汗を流した。芸能フェスティバルでは、愛知の春日井支部舞踊部が五面太鼓、同じくオリニ舞踊部はプクを演奏、オリニジャンボリー参加者も1チームを構成して演技を披露した。
民団京都本部(王清一団長)は11日、京都国際学園体育館で「体育祭」(同本部体育振興委員会主管)を実施した。子どもからお年寄りまで500人が楽しんだ。
民団京都のマダンは今年が20周年。王団長は、「皆さんが思いきり楽しむことで、節目の年にふさわしい1日にしてください」と激励した。参加者は支部単位で8チームに分かれて各種競技に汗を流した。
昼からは野遊会に切り替えた。
(2010.10.20 民団新聞)