掲載日 : [2010-10-06] 照会数 : 5323
<婦人会岩手>特養ホームに車いす 2年がかりプルタブ集め換金
[ 福光園での贈呈式であいさつする婦人会役員 ]
【岩手】婦人会岩手本部(韓桂子会長)はこのほど、一関市内にある特別養護老人ホーム福光園(社会福祉法人柏寿会運営、菅原甚吾園長)を訪れ、最新のリクライニング式車いす1台(市価18万円相当)を寄贈した。
寄贈にあたっては、婦人会から韓会長をはじめとするメンバー11人が訪れた。全員がチマチョゴリを身にまとい、韓国舞踊「扇の舞」や「アリラン」など親しみやすい歌でお年寄りたちを慰労した。お年寄りたちからは感激の拍手が贈られた。
同本部が特養ホームへ車いすを寄贈したのはこれが3回目。購入資金は会員たちがコツコツ集めた空き缶や、プルタブの収益金でまかなった。1回の寄贈には2年の準備期間をかけている。約20人のメンバーが3カ月単位で空き缶やプルタブを持ち寄り、同本部がそのつど、換金してきた。特に、遊技場経営に携わる婦人会員の協力が大きかったという。
韓会長は「3カ月間で手にできるお金は微々たるもの。みんなで寄付すればすぐ集まる金額だけれど、それではボランティアの意味がない。会員みんなが汗水を流すことで気持ちが一つになり、チームワークが強化される。それがとてもうれしい」と晴れ晴れとした表情だった。
(2010.10.6 民団新聞)