掲載日 : [2019-08-07] 照会数 : 7395
東京で話題の演劇公演
[ ラバーダック・オン・ザ・ロードのワンシーン ]
フィジカルシアター週間Vol.1‐アシタのカラダを考える‐
韓・日・タイの3劇団が競演
上野ストアハウスが企画2本で1公演に
ストアハウスコレクション「フィジカルシアター週間vol.1‐アシタのカラダを考えるー」が28日から9月1日まで、東京・台東区の上野ストアハウスで開かれる。
出演は、ソウルを中心に世界でも活動するTheatre Momggol(韓国)、バンコクを中心に世界で活躍するB‐Floor(タイ)、東京を拠点に世界各国で活動するストアハウスカンパニー(日本)。
Momggolは2002年にユン・ジョンヨンが創立し、その作品は身体とオブジェを使った社会的思考回路を溶かす表現として演劇界の注目を集めた。その後、劇場での公演にこだわらず、フィジカルシアターとストリートシアターの分野で活発に活動してきた。
上演作「ラバーダック・オン・ザ・ロード」は、1950年代にニューヨークの貧民街ブルックリンの埠頭に追いやられ出口を探している者たちの無謀な逃走劇を描いた物語。迷いにとらわれ現実の中でもがいている人物を描くことで、殺風景な日常の繰り返しを懐かしい記憶として表現。同時に逃れられない嫌な現実を愉快に表現する。
B‐Floorは「(非)支配された身体」、ストアハウスカンパニーは「バイオグラフィー」を披露する。
上演は、作品2本で1公演になる。30日は韓国、日本、31日はタイ、韓国、9月1日は日本、タイ。料金前売り・予約5000円、当日5500円ほか。詳細は公式サイト(http://www.storehouse.ne.jp)、問い合わせはストアハウス(03・6830・3944)。
烈々と燃え散りしあの花かんざしよ
朴烈と金子文子の愛描く
新宿梁山泊版で下北沢ザ・スズナリ舞台に
抗日独立運動家で、民団初代団長でもある朴烈と内縁の妻、金子文子を描いた劇団・新宿梁山泊の第67回公演「烈々と燃え散りしあの花かんざしよ」(作・シライケイタ、演出・金守珍)が13日から18日まで、東京・世田谷の下北沢ザ・スズナリで上演される。
2015年にシライケイタさんによって発表された本作を、新宿梁山泊版として公演する。
祖国を奪われた朴烈と、母に捨てられ続けた孤独な思想家、金子文子は、関東大震災の混乱の中、皇太子(後の昭和天皇)暗殺を企てたという大逆罪で告発され、死刑判決を受ける。
本作は、朴烈と金子文子の出会いや、新潟県の発電所建設工事現場で朝鮮人労働者が虐殺された「信濃川朝鮮人虐殺事件」(1922年)などを通して、同志として信念を貫いた2人の姿を描く。
今回、朴烈に劇団・温泉ドラゴン看板俳優の、いわいのふ健を迎え、金子文子を水嶋カンナが演じる。
チケット前売り・予約指定席4500円、ベンチシート4000円、学生3000円。
予約・問い合わせは新宿梁山泊事務所(03・3385・7971)、FAX、Eメール予約可。詳細は公式サイト(http://www5a.biglobe.ne.jp/~s-ryo/)。
(2019.08.07 民団新聞)