掲載日 : [2019-09-11] 照会数 : 7112
趙善玉の「飲食知味方の世界」カジヌルミ
まろやかなソース
今回はナス料理の「カジヌルミ」です。カジはナスという意味です。私は子どもの頃からナスが大好きでした。生家には畑があり、実ったナスをそのまま生で食べていたほどです。母はよくナスのナムルや冷たいスープを作ってくれました。
『飲食知味方』には、私たちの知らないナスの調理法が書かれています。ナスに下味をつけて焼き、小麦粉でソースを作るのですが、まろやかで印象深い味でした。今ではナス料理のレパートリーの一つになっています。
日本には「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがありますが、韓国にも「夏のナスは嫁に食わすな」というのがあります。それらには、栄養たっぷりで美味しいナスを嫁に食べさせるのはもったいない、ナスは体を冷やすから嫁に食べさせるな、などの面白い意味があります。
ナスには老廃物を排出してくれるナトリウム、豊富な食物繊維、抗酸化作用を持つナスニンなどが含まれ、成人病の予防に役立つと言われています。皆さんの家庭料理にカジヌルミを加えてはいかがですか。
◇材料(4人分)
ナス1個(100g)
<ナス下味>
油小さじ1、ゴマ油小さじ1、小麦粉大さじ2、万能ねぎ2根
<焼く油>
ゴマ油大さじ1、サラダ油大さじ1
<ヤンニョム>
水1/2カップ、醤油小さじ1、ゴマ油小さじ1/2、小麦粉小さじ1
◇つくり方
1.ナスの長さのまま厚さ0.7㎝に切る。
2.<ナス下味>を①1なすの両面に塗り、小麦粉まぶしてから、フライパンに<焼く油>をひいて両面を焼く。
3.焼いたナスを2㎝長さで斜め切りにする。
4.万能ねぎは小口切りにする。
5.鍋にヤンニョムの調味料を入れて、強火で混ぜ、とろみが出たら④4万能ねぎを加えて火を消す。
6.③3ナスを皿に盛り、⑤ヤンニョムをかけて出す。
(2019.09.11 民団新聞)