2014年にユネスコ世界無形文化遺産に登録された農楽は、韓国に古くから伝わる伝統打楽器を用い、大人数で演奏しながら様々なパフォーマンスを行う韓国では最も大衆的な伝統芸能だと言っても過言ではない。農楽は文字通り、農家、農民、農村の音楽という意味で、農村地方で古くから継承され、村の共同体の和合と住民の安寧の祈願に向け、伝統打楽器等を合奏のみならず演劇等も繰り広...
「地上の楽園」デマ振りまき…帰還9万人、民団のみ抵抗 「祖国は地上の楽園」との北韓当局と朝総連の虚偽宣伝および日本政府と政党の積極的協力と日本マスコミあげての北韓体制賛美キャンペーンのもとで推進された「北送」(1959年12月~84年)開始から60年になる。この「事業」で7000人あまりの...
在日同胞の中・高校生を対象に夏休みを活用して母国と触れあい、全国の同世代が連帯を広げる「2019在日同胞次世代サマースクール」(民団主催、在外同胞財団後援)の中学生コース(7月25日~28日)と高校生コース(7月31日~8月3日)が今年も開催された。北は北海道から南は鹿児島まで全国29地方本部から参加した151人(中学94人、高校57人)は4日間、ともに学...
北送60年を思いつつ 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会名誉代表 山田文明 「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(以下守る会)の誕生過程は、私たち中心会員にもあまり知られていませんでした。今年2月に発行した私たちの理論誌『光射せ!』第16号に...
離散家族としてのわが家 韓国現代史研究家 金一男 「帰国運動」にからむ、筆者個人の家庭事情について述べたい。19歳の父は、すでに日本に来ていた姉を頼って玄界灘を渡った。1937年のことである。翌年、一時帰国していた父と全羅南道和順で挙式した母もまた玄界灘...
朝鮮放送協会最期の日々 山崎金三郎の甘苦い記憶 何もかもあつけらかんと西日中久保田万太郎 「終戦」と前書されたこの句には、戦争のくびきからの解放感と激しい陽射しにさらされた喪失感が交錯している。 19...
冬瓜の串焼き 蒸し暑い日が続いていますね。今回は前回と同じ冬瓜を使った「トングァジョク」という串焼き料理です。『飲食知味方』には、大きめの冬瓜を使い、肉の串焼きくらいの大きさに切り、同じように串に刺し、ゴマ油の入った醤油で下味をつけて金網で焼くとあります。
忘れたはずの故国…病床で 私は子どもの頃、母の眠っている姿を見たことがない。朝起きて母のもとへ行くと、店や台所で立ち働いている母は私を着替えさせ、髪を梳かしてくれた。子どもの寝る時間は夜9時の決まりだったが、店の灯はまだ明るかった。店は早朝から深夜12時まで開けていた。物心がつい...
世界記憶遺産選出で再照明 清見寺から道幅の狭い農道を歩き、難所「薩埵(さった)峠」に向かった。 峠を越えるルートは3つ存在していた。「親知らず・子知らず」と言われた下道は、峠の絶壁を通る。波が引いたその瞬間しか渡れない危険な道だった。しかし安政の大地震(1854年)で海岸...