掲載日 : [2019-08-07] 照会数 : 6908
趙善玉の「飲食知味方の世界」トングァジョク
冬瓜の串焼き
蒸し暑い日が続いていますね。今回は前回と同じ冬瓜を使った「トングァジョク」という串焼き料理です。『飲食知味方』には、大きめの冬瓜を使い、肉の串焼きくらいの大きさに切り、同じように串に刺し、ゴマ油の入った醤油で下味をつけて金網で焼くとあります。
現代ではサンジョクという代表的な肉の串焼きがあります。他にファヤンジョクは五色の串焼きで、彩りが華やかでパーティーなどでもよく出されています。
さて、本書には料理の作り方の他に保存方法なども書かれています。朝鮮時代は冷蔵庫がなかったので、役にたつ情報が満載です。冬瓜の保存方法は深い水甕か、大きな甕に米ぬかを入れて、それに埋める。水の凍らない部屋に置いておけば腐らず長持ちするとあります。スイカも同じ方法で保存できるとあります。
また、漬物にする保存方法も詳しく書かれています。冬瓜は9月から10月の間に皮をむき、身をてきとうに切り、塩をたくさん振り甕に入れて保存し、塩ぬきをして使うとあります。現代でも参考になりますね。
◇材料(4人分)
冬瓜200g、冬瓜の茹で汁大さじ1/2
<冬瓜下味A>醤油大さじ1、ゴマ油大さじ1
<冬瓜下味B>刻んだにんにく大さじ1/2、刻んだ生姜小さじ1、酢小さじ1
◇つくり方
1.冬瓜を2cm×8cm×0.8㎝の大きさで切り、両面に切れ目を入れる。
2.①に下味Aをぬり、串を端から0.6cmのところに刺して、串の上下を1cmを残し、カットする。
3.②を網で両面を焼く。
4.残った下味Aに下味Bを加えて、もう一度③の冬瓜の両面をぬって軽く焼いて出来上がり。
(2019.08.07 民団新聞)