コラム・特集 リスト

時のかがみ「歌わぬ母のアリラン」キム・英子・ヨンジャ(歌人)

忘れたはずの故国…病床で  私は子どもの頃、母の眠っている姿を見たことがない。朝起きて母のもとへ行くと、店や台所で立ち働いている母は私を着替えさせ、髪を梳かしてくれた。子どもの寝る時間は夜9時の決まりだったが、店の灯はまだ明るかった。店は早朝から深夜12時まで開けていた。物心がつい...

2019-07-24

朝鮮通信使 善隣友好の径路を歩く<29>静岡(薩埵峠)

世界記憶遺産選出で再照明  清見寺から道幅の狭い農道を歩き、難所「薩埵(さった)峠」に向かった。  峠を越えるルートは3つ存在していた。「親知らず・子知らず」と言われた下道は、峠の絶壁を通る。波が引いたその瞬間しか渡れない危険な道だった。しかし安政の大地震(1854年)で海岸...

2019-07-24

趙善玉の「飲食知味方の世界」トングァサン

夏野菜をさっぱりと  夏から秋頃が旬となる夏野菜「冬瓜(とうがん=トングァ)」の料理が『飲食知味方』にも登場します。野菜の中でも保存性が高く、夏に収穫した果実を風通しのいい冷暗所に置けば冬まで貯蔵できる」という意味から「冬瓜」と呼ばれるようになったそうです。  果実...

2019-07-24

【寄稿】「北送60年」 朝鮮総連中央の“沈黙”

 「祖国は地上の楽園」との北韓当局・朝鮮総連中央の虚偽宣伝および「人道的事業」だとする日本政府・政党の積極的協力と日本マスコミ・進歩的文化人らの北韓体制賛美キャンペーンのもとで推進された「北送事業」(1959年12月〜84年7月)の開始から今年60年になる。同事業で北韓に渡った9万3340人(在日人口の7分の1に該当。日本国籍者約6800人含...

2019-07-18

時のかがみ「夏本番!釜山の海へ」桃井のりこ(編集者・プロデューサー)

ビーチリゾート数多く 100年超す海水浴場も  釜山の海といえば釜山港のイメージが強いが、日本から一番近いビーチリゾートとしても、おすすめの地といえる。  海沿いに発展する市内には、海雲台海水浴場や広安里海水浴場、松亭、松島、多大浦とい...

2019-07-10

時のかがみ「学会で白熱の論争」荒木潤(翻訳・執筆業)

慶州第1教会の行進 民族文化運動の口火に  一昨年、慶州の教会で最も伝統がある慶州第1教会(1902年設立、以下第1教会)の長老が慶州の近代を研究している私のことを聞きつけ、突然我が家を訪ねて来た。曰く、植民地期、第1教会は1919年の慶州3・1運動を主導したが、100周年を前に...

2019-06-26

趙善玉の「飲食知味方の世界」パクサンポッ

日本の「おこし」風  今回は「パクサンポッ」という韓菓です。『飲食知味方』には、もち米粉を上等なお酒でよく練って蒸し、竹の麺棒で麺を作るようにのばす、そして小豆くらいの大きさにきざんで乾かし油で揚げる。揚げた物をハチミツにまぶして固め、表面を平らにして切るとあります。朝鮮朝時代に...

2019-06-26

朝鮮通信使 善隣友好の径路を歩く<28>名古屋(性高院、有松)静岡(清見寺)

学者、文人らと夜を徹して詩文の唱酬  朝鮮通信使は大垣から美濃路を通って、宿館・名古屋大須門前町の性高院に泊まった。この建物は松平吉忠が生母宝台院の菩提を弔うために建立した由緒あるお寺であったが、1943年(昭和18年)に軍用道路計画のため千種区に移り、また1945年(昭和20年)には名古屋大空襲によって国宝の...

2019-06-26

朝鮮通信使 善隣友好の径路を歩く<27>岐阜県大垣市

「朝鮮山車」の伝統引き継ぐ大垣祭  毎年5月になると岐阜県大垣市では、大垣祭が開催される。美濃路を朝鮮通信使の行列が通り過ぎる様子を模して、1648年(慶安元年)に竹嶋町の人たちが、八幡神社の祭礼に「朝鮮山車(だし)」を繰り出したのが始まりであった。  資料では「朝鮮王山車・唐人行...

2019-06-12

時のかがみ「KCON 若さが圧倒」桑畑優香(ライター・翻訳家)

10代、20代の女子たち 日韓の垣根さらに低く  韓国文化の今が一堂に会すイベント、KCONが、5月17日から19日までの3日間、千葉の幕張メッセ国際展示場ホールで開催された。KCONとは、K‐CULTUREのコンベンションという意味。CJ ENM株式会社が2012...

2019-06-12

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