掲載日 : [2023-01-18] 照会数 : 3376
≪各地成人式≫新成人の門出祝う 韓日友好の懸け橋 期待
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20歳を迎えた在日同胞の門出を祝う式典が各地で行われた。日本では新成人が生まれた直後に「第1次韓流ブーム」が起こり、若い層を中心に韓国が一気に身近な存在となった。2020年には「第4次韓流ブーム」が新語・流行語大賞にノミネートされたほど。主催の各地民団は韓日友好の懸け橋としての活躍に期待している。
羽ばたく韓流世代
大使館と共催
民団東京本部
民団東京本部(李壽源団長)は駐日韓国大使館(尹徳敏大使)と共催。8日、大使館大講堂に新成人52人を迎えた。
尹大使は自らの体験を振り返りながら「20代という時代は人生でいちばん輝くとき。なにごとにも失敗を恐れず挑戦し、甘くて、辛い、苦い経験をたくさん積んでください」と激励した。李団長は「皆さんこそ在日同胞社会の主人公。全世界を舞台にして活躍することを祈っている」と述べた。
「尹大使の祝辞がことのほか印象に残った」という〓惠理さんは大学でメディア学を専攻している2年生。韓日間の歴史に関心を寄せており、将来はマスコミ、特に新聞社関係に進みたいと語った。崔允娜さんは看護師志望。人のために生きていく人生を歩みたいという。
大使館からワイヤレスイヤホン、民団東京本部は高級ボールペン、青年会東京本部からもハングルカレンダーの記念品が贈られた。
足立支部でも
民団足立支部(林致寛支団長)は8日、同支部で新成人、金アンナさん(青年会東京本部常勤)の門出を祝った。
林支団長は「大きな夢を胸に抱き、その実現に向けて一歩ずつ近づいていってください」と述べ金一封を手渡した。
婦人会足立支部の李幸子会長も「1日いちにちを大切に頑張ってください」と呼びかけた。
夢の実現を応援
民団埼玉本部
【埼玉】民団埼玉本部(崔洛文団長)は14日、浦和区の埼玉韓国会館に新成人3人を迎えた。
申韓翼さん(武蔵野大学経営学部、川口支部)は貿易面で起業するのが夢だという。
金美里さん(延世大学、中央支部)は留学で培った韓国語能力を活かせる企業への就職をめざす。宋有奈さんはすでに事業家として活躍中。
崔団長は「それぞれの夢に向かってまい進してください」とはなむけの言葉を贈った。
3人には民団と婦人会、埼玉韓国商工会議所からクオカード、埼玉韓国教育院からも記念品が贈られた。
留学生も初招待
民団愛知本部
【愛知】民団愛知本部(河隆實団長)は今回初めて留学生の対象者にも参加を呼びかけて祝賀セレモニーを開催。7日、名古屋市中区の結婚式場「グリリアパージナ」に新成人17人を迎えた。このうち5人が留学生だった。
新成人には河団長が祝状を手渡した。昼食会では新成人がそれぞれ両親への感謝の手紙を朗読した。
新成人46人参加
民団大阪本部
【大阪】民団大阪本部(李元徹団長)の「在大阪韓国人成人式」は8日、大阪韓国人会館で開かれ、新成人46人が参加した。
同本部役員や青年会関係者ほか、婦人会大阪本部の朴米子会長、駐大阪韓国総領事館の李鍾鎬領事ら多数がお祝いに駆けつけた。
李団長は「自分のルーツが韓国にあるということを大切にし、在日韓国人としての誇りをもって、韓日友好の懸け橋となるグローバルな人材として活躍することを期待している。そして、たくさん友だちをつくってください」と祝福した。
新成人を代表して洪果奈さん(近畿大学2年)が「今日、成人を迎えることができたのは在日1世、2世の先輩方の苦労や努力があったからということを深く心に刻みながら、在日同胞社会の発展に貢献するひとりの人間として、先輩たちと共に大きな夢と希望をもってまいしんしていく」と答辞と述べた。
黄瑞未さん(龍谷大学2年)は「将来はホテル業やブライダル関係の仕事に就き、人を幸せに、笑顔にできる人材になりたい」と話した。洪優美さん(関西学院大学2年)は「映画などエンターテイメント全般に関わりたい。世界に羽ばたきたい」と目を輝かせていた。
また、答辞を述べた洪果奈さんは「韓国語と英語を一生懸命勉強し話せるまでになったので、言葉を活かした仕事を通して人と関わりながら経験を積み上げていきたい」と夢を語った。
青年会主管で
民団兵庫本部
【兵庫】兵庫県韓国人成人式は7日、民団兵庫本部で開かれた。新成人6人が出席。主管の青年会兵庫本部の宋太輝会長が激励のあいさつを行った。民団兵庫本部の金泰煥団長、婦人会兵庫本部の崔和代会長、神戸韓国教育院の魯解斗院長が来賓として参席した。
大きな壁に挑戦
民団京都本部
【京都】民団京都本部(金政弘団長)は8日、京都市内のホテルに新成人6人を迎え、それぞれ祝賀状と記念品を贈った。
金団長は「人生に超えられない試練はない。試練によってこそ人は成長する。逃げることなく、その試練に立ち向かっていってほしい。チャレンジして失敗することで成長していく」とはなむけの言葉を送った。これは金団長が自らの人生で学んだ人生訓だという。
駐大阪総領事館の禹大植領事が金亨駿総領事の祝辞を代読。婦人会京都本部の趙清美会長は「感心、感謝、感動の3つを大事にしながらこれからの人生を歩んでいってください」と述べた。
新成人を代表して申萌愛さん(南支部)が「自らの意思と判断で大きな壁を乗り越え、自分にしか進めない道を歩む」と「誓いの言葉」を述べた。
(2023.1.18民団新聞)