【山梨】山梨県北杜市(上村英司市長)と京畿道抱川市の姉妹都市交流20周年を祝う「浅川伯教・巧兄弟記念公園」が6日、お披露目された。
式典には抱川市から白永鉉市長を代表とする文化交流団一行12人が参加した。
両市は高根町出身の浅川兄弟のつながりで2003年3月、姉妹血縁盟約書に調印。
文化交流、中学生のホームステイ、職員派遣事業を継続している。
北杜市が「浅川伯教・巧兄弟記念館」の建つ八ヶ岳やまびこホールの敷地を5月から整備し、7月末に完工させた。
園内にはソウル・忘憂里共同墓地にある巧のハングル記念碑を複製し、設置した。
在日同胞2世の河正雄さん(埼玉県川口市)も「浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会」(清水光会長)との連名で公園碑などを寄贈した。上村市長は記念碑に刻まれた巧の「韓国の土になりたい」との言葉に触れ、「浅川兄弟の功績や精神をさらに広げ、公園を韓日友好のシンボルにしていきたい」と意気込みを語った。抱川市の白市長も「姉妹都市交流20年の歴史は浅川兄弟の業績を抜きにしては語れない」と強調。
京畿道道議会の尹忠植議員は「兄弟の業績を永遠に記憶していく」と心に誓った。
駐横浜総領事館に就任して以来初めて北杜市を訪問した金玉彩総領事は北杜市による記念公園の整備を「韓日民間交流の象徴」と称えた。竣工式で両市の市長らが「チョウセンゴヨウマツ」を記念植樹した。「チョウセンゴヨウマツ」は巧が韓国の緑化に貢献しようと、露天埋蔵法という画期的な幼苗法を開発して韓半島全土に植樹したもの。
今回の苗木は河さんが韓国から種を取り寄せ、私邸の庭先で発芽させた。その後は浅川記念館が10年かけて育ててきた。河さんには上村市長から感謝状が贈られた。
浅川兄弟とは
北杜市高根町生まれ。弟の巧は日本統治下の韓国で林業試験場に勤務し、韓半島の緑化に努めた。40歳で急逝すると、巧を慕う多くの人たちに見守られ、朝鮮人共同墓地に葬られた。
墓のそばには林業試験場の同僚たちが「韓国の山と民芸を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる」とハングルで刻んだ記念碑を設置した。
一方、兄の伯教は朝鮮白磁に魅了される。柳宗悦や巧とともに文化擁護と継承のため、700カ所余りの窯跡を調査し500年にわたる朝鮮陶磁の歴史をまとめあげた。
(2023.8.15民団新聞)