掲載日 : [2017-10-11] 照会数 : 6977
〞アジアの大砲〟有終弾…李承が引退試合で2発
韓国で「国民的打者」と呼ばれ、日本では「アジアの大砲」として知られた韓国プロ野球を代表する強打者の李承内野手(41・三星ライオンズ)が3日、本拠地の大邱で行われた引退試合となるネクセン戦で2本塁打を放ち有終の美を飾った。
「3番・一塁」で先発。球団側が特別なはからいで李選手が捕手となり、妻の李松静さんの始球式で試合開始。数分が経過した1回裏、2ボールからの3球目、ネクセンの先発、韓賢熙の真ん中低め、147キロの直球をたたき、右中間スタンドに飛び込み先制2ランを放った。3回裏の2打席目にも2死走者なしの場面で1ボールからの2球目、内角寄りの直球をしっかり腕を畳んで押し込み2打席連続アーチ。
2003年にシーズン56本塁打の韓国プロ野球新記録を樹立し、04年からは日本のロッテ、巨人、オリックスで計8年プレーして159本塁打を放った。当時、韓流ブームの真っ最中で「スン様」の愛称で呼ばれていた。
韓国代表でも活躍し、08年北京五輪では準決勝の日本戦で決勝本塁打を放つなど金メダルに貢献した。韓国での通算467本塁打、1498打点は歴代最多記録となっている。韓日通算本塁打数は626本とした。
「国民的打者」と文大統領が称賛
この日、文大統領は自身のフェイスブックに、「引退の知らせに名残惜しい思いと共に祝意を贈る」とメッセージ。また、本塁打、打点、得点など5分野でプロ野球歴代個人通算最多記録を持つ李選手に対し「国民的打者」と称賛、「彼は国家代表として出場した国際大会でも国民みんなが望んでいた時に、必ず一発を放ち、国民たちに活力を与えた」とたたえた。
(2017.10.11 民団新聞)