掲載日 : [2017-11-15] 照会数 : 5003
<新刊紹介>時代ごとの映画の役割りも解説
映画史研究者である鄭樺さんの新著『韓国映画100年史・その誕生からグローバル展開まで』が明石書店より出版された。
本書は映画が韓半島に伝来したとされる1897年頃から現代までの映画産業の軌跡を追う。韓国では2007年に出版されており、それに加筆・修正した。
無声映画から声が付き、やがてカラー映画として進歩するパラダイムシフトを紐解いていく。技術的な観点だけではなく植民地時代の日本政府によるプロパガンダなど、時代ごとに映画に課せられた役割も解説しており、その中で時代を彩った人気作や俳優・監督の紹介も取り上げている。
日本の読者に向けて新たに書き加えられた章では、2000年以降の全国の劇場数や映画賞受賞作品や映画市場などについても説明がされている。誕生から100年に及ぶ韓国映画の通史を知ることができる。
定価3200円+税。 問い合わせは明石書店(03・5818・01171)。
(2017.11.15 民団新聞)