掲載日 : [2017-11-29] 照会数 : 4807
<忠清南道>百済時代の木槨庫発見…建築技術知る資料
忠清南道歴史文化研究院は「忠南天安市聖居山の慰霊城(忠清南道記念物第148号)内のヨンセムの発掘調査で、百済時代の木槨庫を発見した」と、13日明らかにした。
長方形平面の木槨庫は、横5・5メートル、縦5・4メートル、奥行き1・8メートルで、これまで確認された百済時代の木槨庫の中では最も大きい。
同院によると、この木槨庫は百済時代に初めて造成され、統一新羅〜朝鮮時代まで石積み井戸に改築された後、使用された。木槨庫の上部にあった木材について、放射性炭素年代を測定した結果、5〜6世紀という調査結果だった。
百済が漢城から泗 に遷都後した、木槨庫が造成されたものと推定される。
木槨庫は鉄釘を使わず木を互いに組み合わせる技法で建てられている。
同院のイ・ジョンス院長(壇國大学教授)は、「聖居山の木槨庫は、ざまざまな木材加工、建築技術を確認することができるので、百済時代の建築の原型を把握できる重要資料」と評価した。
同院は木槨庫の壁面が粘土で覆われていることなどから見て、飲料水の貯蔵施設として使用されたものと見ている。特に近くに城壁が残っていることから、ここに百済軍が駐屯した山城があった可能性があるという。
(2017.11.29 民団新聞)