掲載日 : [2015-11-25] 照会数 : 13263
「反ヘイト」呼びかけ…市民2500人行進
[ 「反ヘイト」呼びかけ…市民2500人行進 ]
反ヘイトを叫ぶ市民2500人(主催者発表)が22日、東京・新宿の繁華街を練り歩いた。13、14年に続き今年が3回目。差別扇動行為に反対してきたカウンターグループが中心となってネットで呼びかけ、運営も担った。今年は乳幼児を連れた家族連れの姿も目立った。
法案整備求める声も
出発地点の新宿中央公園は「MAKE SOME NOISE TOKYO」(東京でいろんな声を上げよう)の文字が印刷された風船を持つ人たちであふれかえった。
主催者が用意した公式プラカードには「tokyo no hate」(東京にヘイトはいらない)などの文字が踊る。参加者はそれぞれの気持ちがいちばんしっくりくるものを選んで行進に加わった。
先頭ブロックのフロートには人気DJが陣取り、K‐POPとヒップホップを流しながら陽気にダンス。2番目のフロートには「のりこえねっと」共同代表の佐高信さんやジャーナリストの安田浩一さんらが乗り込み、東京都にヘイトスピーチデモへの早急な対策を呼びかけた。
横断幕を掲げながら先頭を歩いた有田芳生参議院議員(民主党)が、「ヘイトスピーチは人間の尊厳と平等を損なう。人種差別をなくそうという法案の成立に皆さんで力を尽くそう」と呼びかけた。
参加者は「差別を許すな」「一緒に歩こう」「ヘイトを許すな」「差別はいらない」と叫びながら中央公園から新宿駅に向かった。行進の途中には、飛び入りで加わる若い人の姿も見られた。
今年は性的少数者(LGBT)への差別反対、難民受け入れを求める声もあちこちであがった。
(2015.11.25 民団新聞)