掲載日 : [2022-06-23] 照会数 : 4697
韓日関係改善努力に謝意…民団主催で姜大使の歓送会
[ 歓送会で花束を受け取る姜昌一大使夫妻 ] [ 離任のあいさつを述べる姜昌一大使 ]
姜昌一駐日韓国特命全権大使の民団主催の歓送会が21日、都内のホテルで開かれ、首都圏を中心に中北地協、近畿地協の民団と傘下団体役員、韓人会関係者ら60余人が参加し、姜大使との別れを惜しんだ。
姜大使が赴任したのは2021年1月22日。新型コロナウイルス感染拡大に加え、韓日関係が最悪と言われる中だった。
民団の歓迎会も緊急事態宣言が解除された10月という9カ月遅れだった。
それでも新年会、3・1節、顕忠日、光復節、関東大震災など民団の各行事をはじめ、同胞団体のイベント、日韓親善協会、韓日祝祭ハンマダンなどで韓日関係改善を呼びかけた。
呂健二団長は歓送辞で「昨年1月、成田に迎えに行ったのが昨日のよう。韓日関係が最も冷え込んでいた時期で姜大使でなければ務まらなかった。長年、韓日議員連盟を率いて韓日関係改善に努めてきた経験から積極的な行動を見せて頂いた。コロナ禍でもあり、つねに同胞を心配し、愛情を注いで、その勇気と温情に感謝の気持ちでいっぱい」と述べた。
姜大使は、「元慰安婦訴訟判決や元徴用工の大法院判決などで、韓日関係が最も厳しい時期に重責を担うことになった。一方では、コロナ禍の中でも政治を除いた文化交流はますます活発化している。コロナが落ち着いたら相互往来し、対話することが韓日交流に大きな力になるでしょう」と振り返った。
また、「各地の民団を訪問したが、全国どこでも温かく迎えてもらい、非常に居心地良い時間を過ごせた。心を込めて応援して頂いたことを胸に帰国したいと思う」と謝辞を述べながら、「帰任後、私と妻は学生たちを指導する教授に戻り、やり残した研究とこれから韓日関係を築く若手議員らの指導に励む予定。また、日本にも訪れ、韓日友好改善の力になりたい」と語った。
呂団長から記念品が贈られた後、孫京翼民団中央常任顧問がねぎらいの言葉を贈りながら乾杯の音頭を取った。この後、参席者が大使と記念写真を撮る姿が続いた。
姜大使は23日に帰国。日韓親善協会と日韓議員連盟でも15日に東京都内で歓送会を開催した。
(2022.06.22 民団新聞)